【連載】ホス狂いのオンナたち

テレビが取り上げない「毎日ホストに通う女」の実態……シャンパンコールの裏にある光景

2019/05/11 19:00
せりな

実は「学校」に似ているホストクラブ

 毎日来店しては売れないヘルプと来る日も来る日もポケモンをプレイしている――私のホスト狂い友達の中にも、そんな女の子は何人もいた。仕事終わりに「今日は○○くんがレアなポケモンを交換してくれるんだ」とホストクラブへ向かっていったサキ(仮名)もその一人だ。
強調しておきたいことは、サキはかまってくれない担当への当てつけとして、そんな時間を「仕方なく」過ごしていたわけではない。むしろ、逆だ。彼女はそんな緩い時間を「進んで」選択していたのだ。

 もちろんホストクラブの楽しみ方は人それぞれ。本気の疑似恋愛を楽しむ人もいれば、割り切ったストレス発散でお酒を飲み騒ぐ人もいる。それと同じように、にぎやかな光景の片隅でゲームや読書に励む人もいるということだ。これが正解、なんてものはない。あえていえば、そのどれもが正解なのである。

 ちなみに余談ではあるが、私が通っていたホストクラブでは「ゲーム禁止令」が発令されたことがあった。ゲームに夢中になるあまり、女の子、ホストともに飲み物を注文しなくなる、という事態が発生したのである。本末転倒だ。また、店の売れっ子ホストも同ゲームにのめり込んで成績を落とした。彼は、成績が戻るまでゲーム機を没収、店の金庫へ封印されてしまったそうだ。余談終わり。

 ここまでの話を聞いて、読者のみなさんはある体験を思い出したかもしれない。みんなで騒いでいる陽キャラと、隅っこで一人の時間を享受する陰キャラ。そんな本来、相容れない人たちが一つの狭い空間に押し込まれる。そう、学校の教室である。しかも、さまざまな家庭環境や属性、ときには人種さえ混ざり合う公立の学校。

 ホストクラブは、教室と非常によく似ている。いや、もっといえば、居心地のいい「部室」なのかもしれない。ホストクラブで過ごす時間は「放課後」なのだ。少なくとも、その延長線上にある。違うところと言えば、「自分以外は全員異性」というところだろうか(なんだか少し乙女ゲームを想起させる)。

 授業を終えると、何はなくても、とりあえず向かう場所。きっといつもの仲間が今日も今日とてワイワイとやっているに違いない。少なくとも、見知った人間(ホスト)も、一人くらいはいるだろう。

 そこで、仕事やプライベートのグチをホストたちに報告する。今日はどうしてたのと、日常を報告し合う。それが当たり前になる。いつしかホストクラブに通うこと自体が「日常」になっている。サキも初めは担当目当てに店に通っていたはずだが、そうなったときには、コーラ片手にポケモンゲットだぜ、という楽しみ方をするようになっていたわけだ。彼女のポケモン図鑑は、恐らく埋まったことだろう。

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