里田まい妊娠の陰に「夫の献身」あり…ゴシップ変化に見る夫婦のいま

2019/03/31 20:00
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman

 米大リーグ、ニューヨーク・ヤンキース所属の田中将大投手(30)が3月25日、妻である里田まい(34)の第2子妊娠をTwitterで発表した。

「私事ですが、今日は皆様にご報告があります。この度、第2子を授かりました。出産は6月頃の予定です。新しい家族が増えることを嬉しく思い、今からとても楽しみにしております。是非、温かく見守っていただけたら幸いです」

 2012年に結婚、2016年に第一子となる長男を出産してから3年。第二子妊娠の報告にネットはお祝いムード。この田中のツイートにも「おめでとうございます」というリプライが嵐のように押し寄せ「とにかく奥様を大切に奥様の味方でいて下さいね」と、妻の里田を気遣う声も寄せられている。

 この妊娠に至るまでのふたりの様子を「女性自身」(光文社)が報じていた。長男は生後3カ月で1歳児並みの大きさに成長し、ベビー服はピチピチになったうえ、夜泣きも豪快だったため、当時の里田が四苦八苦していたのだという。

 加えて、慣れないニューヨークでの孤独な子育ては里田に大きな負担となり、ホルモンバランスも崩れたため、不安定な状態に。泣きながらストレスを田中に訴えたこともあったのだという。そんなとき、田中は「黙って聞いてくれて、里田さんを優しく包み込んでくれた」のだそうだ。

 田中は育児にも積極的で、普段から留守が多いことを申し訳なく感じていることから「できる限り育児に参加する」と決意し、子育てにコミットする中で里田の大変さを理解し尊敬を抱くに至り、育児を通し2人の愛はさらに深まったと記事にはあった。

 妊娠の内幕を報じたこの記事には一つの新しさがある。これまで“夫の献身”をこのように報じる向きは、ほとんどなかったということだ。

 実際、田中&里田夫婦が第一子妊娠を報告した2015年の頃は、ニューヨークでのセレブ生活に大きな注目が集まるほか、そもそも里田はバラエティ番組で“おバカタレント”としてお茶の間に認知されたのちの結婚であったため、とくに里田の献身賢妻ぶりを報じる記事が多く見られた。

 結婚後は里田の料理の腕前が認知されたからか、ネット上では「いいお母さんになりそう」と、里田が母として妻として子供と夫を支えていくこと前提での祝福の声が目立っていた。つまり芸能人の妊娠を伝えるゴシップで、夫がどれだけ献身的だったかということなどは、数年前までは扱われもしなかった。

 だが今回、「女性自身」は田中が子育てにコミットすることを決意したこと、そのうえで里田に尊敬を抱き、いたわりの気持ちが生まれたこと……と、田中の動向を中心に報じている。

 里田は長男出産後の2017年4月のブログで、ママ友と子連れで遊んだことを報告しながら初めての子育てを振り返り「息子たちもいっぱい泣いたけど、私たちもいっぱい泣いた一年だったね」と綴っていた。「夜泣きとか、永遠に続くのかしら」など不安が押し寄せ、また分からないこともたくさんあったが、一緒に悩んだり励ましあったママ友の存在が何よりも大きかったとあった。この当時、まさに里田は子育てでいっぱいいっぱいだったのかもしれない。

 「妻は家庭を守り、夫は外で金を稼ぐ」という夫婦像が幻想化した平成の終わりだが、こうあるべきであるという価値観やそれが最も自然であるという考えはまだ、どっしり根強く残り続けている。そんな中での“夫の献身”を家族サービスのような範疇から超えて提示した記事は、時代の一つの変化を感じさせてくれた。

最終更新:2019/03/31 20:00
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