“中学受験”に見る親と子の姿

中学受験における「小4の壁」とは……営業ウーマンの母が「悔しがらない息子」を変えた方法

“親子の受験”といわれる中学受験。思春期に差し掛かった子どもと親が二人三脚で挑む受験は、さまざまなすったもんだもあり、一筋縄ではいかないらしい。中学受験から見えてくる親子関係を、『偏差値30からの中学受験シリーズ』(学研)などの著書で知られ、長年中学受験を取材し続けてきた鳥居りんこ氏がつづる。

 中学受験に参入する家庭は、大まかに2通りに分かれる。

 一つは、我が子が生まれた時、もしくはかなり幼い時から「ウチは中学受験をさせる」と決意して子どもを育てている家庭。最近の傾向だと、さらに輪をかけて、誕生前からバースコントロール(子どもの早生まれを避ける)をして、参入している家庭も多い。

 そして、もう一つは周りの環境に影響されて参加を決める家庭である。例えば、「学区の公立中学の評判が悪すぎる」「たまたま中学受験熱の高い地域に住んでいる」「小学校でのいじめ等によって、中学では新天地を求めたい」などが動機になりやすいが、筆者の肌感覚で申し上げるならば「小4の壁」というのも、とても大きい動機になっているように感じている。

 「小4の壁」とは、「共働き家庭が放課後の学童保育で躓いてしまうこと」を指す用語である。2015年から、学童に入れる子どもの学年が、それまでの「小学3年生まで」から「小学6年生まで」引き上げられたので「小4の壁」は一応のところ解決したように見えるが、以下、4点の問題により、相変わらず、親の悩みが続いているのである。

1:定員があるため、低学年の子が優先され、入れない場合がある
2:学童終了時刻は午後6時が多く、保育園時代のように7時までの延長保育をお願いできない施設が多い
3:4年生以降は、同級生たちが習い事などで忙しくなり、学童に通う子が減る。年下ばかりの集団となりかねないため、本人が行きたがらない
4:宿題以外の勉強を指導員に見てもらえる可能性が低い

 そこで、この問題の受け皿として台頭してきたのが「中学受験塾」なのである。大手中学受験塾では、小5から土日も含め週3日以上通うケースがほとんどで、しかも塾終了時刻は午後8時過ぎになることも多い。しかも、空いている日は自習室が解放されているので、授業がなくとも塾に「出勤」可能なケースもある。共働きの親から見ると、先生方に見守られつつ、同級生と笑いながら、しかも切磋琢磨できる、安心安全な環境がそこに用意されているのだ。

 この中学受験塾は、さすがに子ども相手にビジネスをしているところだけあって、子ども心を掴むことにも長けていて、大抵の子どもたちは「塾は楽しい!」と主張する。中学受験を知らない大人たちは、ともすると「勉強漬けでかわいそう」と思うかもしれないが、教室の実態は、結構、元気で笑い声が絶えない場所でもあるのだ。子どもは本来、好奇心の塊なので、教え方がうまい先生から知的好奇心を揺すぶられることは苦ではないのだと理解している。

 ということで、共働き家庭における「中学受験塾」は、結果的に、その費用を除けば、“ブラボー!”な存在であることは否めないが、塾生活にも実は「小4の壁」があるということを、今回はお伝えしていこうと思う。

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