角川慶子の「シロウトで保育園作りました」第177回

親による児童虐待の疑いで、児童相談所から保育園に連絡! 「やっぱりな」と感じるサインは?

2019/02/16 17:00
角川慶子
親による児童虐待の疑いで、児童相談所から保育園に連絡! 「やっぱりな」と感じるサインは?の画像1
ビジネス部門1位は初めてでした。保育園が出来ることは少ないですが、こどもを守りたいです

 先日、実父による虐待で小学生が死亡した事件があったので、自分のブログに「児童相談所沙汰になった家庭」について書いたところ、大きな反響がありました。

 保育園では年間2件くらい、児童相談所から保護者虐待の疑いで問い合わせが入ります。近隣の方から「大きな声で子どもを毎日叱っている」「ぶっているのを見た」などの通報が入り、児童相談所の方が直接「安否確認をさせてほしい」という流れになります。園バッグに保育園の名前の入ったロゴが描かれているので、通っている園名が判明したのかもしれません。

 「安否確認」の連絡が入ると、その日もしくは翌日までに、児童相談所の方が2人やってきます。最初の電話の段階で、保護者の職場、どんな親か、送り迎えは誰なのか、何時ごろ登園・降園するのかなどの質問があり、安否確認の際、毎回「連絡帳のコピーがほしい」と言われます。現在使用している連絡帳の最初からコピーを取り、児童相談所の担当者に渡します。

 実際の安否確認は、児童相談所の方が保育園の先生といった感じで本人に近づき、「今日は誰と来たの?」「どうやってきたの?」「どんな遊びが好きなの?」と関係のない話から始め、最終的には「お母さんから“べちん”ってされてない?」と聞きたい話に持っていきます。ですが、言葉がうまく話せない子もいるので、児童相談所の方の言葉をオウム返しするだけで終了することも。児童相談所の方が、見るからに子どもの体型は小さいと感じた場合、毎月測定している身体測定の記録のコピーも持ち帰ります。

 児童相談所の方によると、安否確認後、自宅に行って保護者との面談を試みるそうですが、居留守を使われたり、電話をしても「忙しい」と言われたり、自宅に手紙を置いて帰ったりしながら、根気よく会えるまで連絡を取り続けるそうです。うちの保護者のケースだと、実際面談できたのは2週間くらい後だったので、これが本当に虐待をされていたのなら、遅すぎですよね。

 児童相談所は、子どもに目立った傷がない場合、保護者と面談して終了なわけで、保護者への注意喚起にはなりますが、解決されたとは私は思いませんでした。近隣の人が「異常」と感じて通報しているわけですから、やっぱり普通じゃないと思います。

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