AKB48“復権の兆し”報道……「IZ*ONE」メンバーが抜けても大丈夫?

 AKB48に復権の兆しが見えてきたと、スポーツニッポンが報じている。同紙によると、最近は坂道シリーズの陰に隠れがちの48グループだが、YouTubeに公開された直近のミュージックビデオ(MV)の再生回数は、AKBのほうが乃木坂46を上回っているという。

 MV公開から24時間の再生回数だと、AKBの新曲「NO WAY MAN」が139万回であるのに対し、乃木坂の新曲「帰り道は遠回りしたくなる」が124万回と、勢いという点ではAKBに分がある。その要因として挙げられているのが、HKT48の宮脇咲良らが参加して話題になった、韓国のケーブルテレビ局Mnetのオーディション番組『プロデュース48』(2018年6月15日~8月31日、全12回)。同番組を通して、日本のK-POPファンや韓国人にもAKBが認知されるようになってきたのだと、同紙は分析する。

「『プロデュース48』は、日韓96人の若い女性たちが、2年半だけ活動するグループのメンバー枠12人を目指して競い合うリアリティ番組。48グループからは宮脇のほか、SKE48の松井珠理奈やAKBの高橋樹里、本田仁美、HKTの矢吹奈子、田中美久らが参加しており、日本側のプロデューサーを秋元康氏が務めています。しかし、日本のアイドル、とりわけ秋元氏がプロデュースするグループアイドルたちは“接触商法”が一番の売りであるだけに、歌とダンスのスキルが圧倒的に低い。ハイレベルな韓国のアイドル志望者と戦えるのか、という危惧が当初からありました」(アイドル誌ライター)

 実際、番組の中でも、韓国側のトレーナーが48グループのアイドルたちのレベルの低さにあぜんとする場面が何度もあった。こうした状況に、宮脇などは「韓国の歌手は世界で通用するのに、日本人は海外で通用しない」と、悔しさをにじませていた。

 以前、秋元氏も「K-POPがプロ野球なら、AKBは高校野球」と語ったことがあったが、こうした日韓の格差はアイドル文化の違いに根差している。韓国のファンがアイドルに高いレベルのパフォーマンスを求めるのに対し、日本のファンは歌唱力もダンスも未熟なアイドルが懸命に頑張り、成長していく姿に感動や共感を寄せるというスタンス。歌とダンスがうまくても必ずしも人気につながらないのが、日本のアイドルなのだ。

「2010年代前半に少女時代やKARAに代表されるK-POPが日本で大ブームとなりましたが、48グループの人気には影響がありませんでした。これは双方のファンのすみ分けができていたためで、ブームの割を食ったのはモーニング娘。やE-girlsといった実力派のアイドルグループ。なのに、今回あえてK-POPの土俵で戦おうというのだから、無謀としか思えませんでした。しかし、圧倒的なビジュアルを誇る乃木坂や従来のアイドルとは異質の個性を持つ欅坂46といった坂道シリーズの台頭によって、停滞感が漂い始めた48グループの閉塞状況に何らかのカンフル剤が必要だと、秋元氏は考えたのでしょう」(同)

 番組当初は評価が低かった48グループのアイドルたちも、特訓を重ねていく中で、飛躍的にスキルが向上。それに伴い、韓国の視聴者からの認知と人気も高まっていく。最終的には日韓12人組ガールズグループ「IZ*ONE(アイズワン)」に、48グループからは宮脇、矢吹、本田の3人が選ばれた。

「新曲『NO WAY MAN』では、韓国で一皮むけた宮脇をセンターに、番組で活躍した8人のメンバーが選抜。同楽曲はAKB史上最高難易度のダンスとの評判で、従来とは異なるファン層にもアピールしているようです。また、IZ*ONEも29日にデビューしたので、宮脇、矢吹、本田の3人を入り口に、さらに新たなファン層の拡大も見込めそうです。そう考えると、無謀とも思われた秋元氏の戦略は大成功といえるでしょう。とはいえ、懸念もないわけではありません。この新曲を最後に、宮脇ら3人は2年半もの間、48グループを離れ、IZ*ONEの活動に専念します。彼女たちがいなくなったことで、AKBが以前の“歌えない、踊れない”握手会頼みのアイドルに戻ってしまえば、せっかくの新規のファンたちもソッポを向きかねません。運営も、慎重な舵取りを迫られるでしょうね」(同)

“K-POPへの挑戦”は一過性のカンフル剤に終わるのか、48グループの今後の動向に注目したい。

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