コラム
“中学受験”に見る親と子の姿

「中学受験は害悪」という公立小の先生も? 「行事と塾の両立」「担任の無理解」めぐる親の葛藤

2018/09/30 16:00

 しかし、問題はそういう「特別待遇」を善しとしない担任の先生がいた場合だ。たいてい、そういう先生は非常に強固な主張を持っているので、ヘタをすると「中学受験は害悪である」という信念の元、行動してしまうこともある。

 ある先生は、中学受験組に対してだけ、掃除のやり直しを命じてみたり、また別のある先生は“漢字の書き取り”と称して、すでに十分書ける字であっても、50個ずつ書いてくるという“荒行”を宿題として課していたそうだ。

 そのような先生は、多分、中学受験生を受け持った過去になんらかのトラウマを抱えられたのだと筆者は推測している。ただ、先生の立場になってみると、理解できなくもない。団体練習を塾があるからという理由で勝手に休まれたり、授業をバカにする態度を取られ続けると、やはりそこは先生も人間なので、「中学受験にいい顔をしろ!」という方が無理かもしれない。

 また、先生によっては、無駄に物分かりが良すぎる先生もいる。受験直前に“壮行会”と称して、クラスメートから口々に「頑張って!」と言わせたり、無理矢理、決意表明をさせられるという“地獄”が繰り広げられたりもするのだ。ひどいケースになると、クラス全員の前でどの学校を受験するのかを発表させられるので、ナーバスな子にとっては、本当に余計なお世話になるのである。

 中学受験は特に、「全員が合格するわけではない」というデリケートな面を持ち合わせているので、保護者としては、担任の先生がどういうお考えをお持ちなのか、あらかじめ理解しておく必要があるのだ。

 上記のように、悪気がない応援をしてしまう先生には、事前に穏便かつ毅然とお断りするのは保護者の務めであるが、中学受験に理解がない先生の場合であっても、何のコミュニケーションも取らずにいるのはご法度である。中学受験生の親として、学校行事と塾の両立をどう判断すべきか、具体的なケースを例に紹介したい。

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