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ドラマレビュー

『アンナチュラル』井浦新が、星野源・高橋一生に続く“アラフォー人気俳優”となる理由

2018/04/03 18:00
『アンナチュラル Blu-ray BOX』/TCエンタテインメント

 1月クールのドラマが終了した。今クールの中で、多くのドラマファンの気持ちをわし掴みにしたのはTBSの金曜ドラマ(金曜午後10時~)で放送されていた『アンナチュラル』だろう。

 本作は、不自然死究明研究所ことUDI(unnatural death Investigation laboratory)ラボという架空の研究機関が舞台だ。日本では『科捜研の女』(テレビ朝日系)、海外では『CSI科学捜査班』シリーズでおなじみの化学捜査モノで、遺体に残された痕跡から自殺か他殺か見極めていく、ミステリー形式の作品である。

 設定自体はよくあるものだ。しかし、物語は毎回予測不可能で、気づいたら思ってもいない場所へと連れていかれる。脚本を担当した野木亜紀子は、『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系、以下『逃げ恥』)等を手がけた原作モノの名手。オリジナル作品の連続ドラマを単独で執筆するのは初めてだったが、本作で脚本家としての力量をいかんなく発揮し、テレビドラマになくてはならない才能だと証明したと言えるだろう。

 そんなストーリーも素晴らしかったが、ドラマファンのツボを付いたキャスティングも素晴らしかった。中でも最も注目を集めたのは、中堂系を演じた井浦新だろう。放送前は、主人公・三澄ミコトを演じる石原さとみに対する注目度が高かったが、物語が進んで行くにつれて、井浦演じる中堂への注目が集まり、最終的には「裏主人公」のような存在となったのだ。

 中堂は協調性がなく、「クソ!」が口癖の、一匹狼タイプの法医解剖医。恋人が謎の殺人犯に殺されており、その犯人を追うため、恋人と同じように、口の中に金魚のようなアザがある遺体を探していた。復讐に取り憑かれている中堂は、犯人と直面した時に罪を重ねてしまうのか、それとも踏みとどまるのか? 心を閉ざしていた中堂が、UDIラボの仲間たちと打ち解けて行く姿が丁寧に描かれていたからこそ、どういう結末を迎えるのか、とても気になった。

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