[連載]ハリウッド版「あの人は今!?」

ボブスタイルで一世を風靡したトリッシュ・ゴフ、今は不動産仲介業者に!

2013/05/30 16:00

 一般的に子どもが生まれると守りに入る女性が多くなりますが、トリッシュは25歳でヴィクトリア・シークレットのランウェイに登場し、28歳でサイコ映画『Noise』(2004)で女優デビューするなど、新しいことに意欲的に挑戦。

 アーロンとは結婚し、親子3人でロンドンやポルトガルで暮らしましたが、夫婦関係がうまくいかなくなり、離婚することに。トリッシュは、息子を連れて母親が住むフロリダに戻りましたが、「モデルという仕事をメインに続けていたら、子どものためにならない」と考えるようになります。「もともと、モデルの仕事に夢中になっていたわけじゃないの」「モデルになれるかどうかは、遺伝的な資質があるかないかで決まるようなものだから」と明かしている彼女は、モデルの仕事を最小限まで減らし、子どもの頃から興味を持っていた不動産業界で働く決心をします。

 実は、トリッシュはモデルで稼いだ金を不動産に投資し、資産を増やしていました。「この仕事をするようになって、私はまず貯金をしたの。そして、物件を購入したのよ。近所にどんな物件が売りに出ているのか、いつもリサーチしていたわ。初めての物件を購入したのは19歳の時。マンハッタンのローワー・イースト・サイドにある98坪の広々とした物件だった。私はそこを、自分の好みにリフォームして、売りに出したの」と、まるで趣味のように語っていますが、50万ドル(約5,000万円)弱で購入したその物件は、なんと3倍の値で売れたとのこと。彼女は抜群の不動産センスを持っていたのです。

 不動産仲介業を目指したトリッシュは、最短履修期間で不動産業のライセンスが取得できる、難易度の高いニューヨーク大学に入学。昨年6月に見事、仲介業の資格を取得し、大手不動産会社ダグラス・エリマンに就職しました。彼女の顧客のほとんどがファッション業界人だそうで、彼らのニーズに合った最高の物件を紹介する、充実した日々を送っています。

 このように、現在では不動産仲介業がメインとなっているトリッシュですが、今も現役のモデルとして活動を続けています。「年を取ったから、モデルとしての仕事の量はかなり減ったわ。不動産仲介業の仕事の方にウエイトを置いているし。将来性があるのは不動産の方だしね。でも、私はファッション業界で育ったし、お世話になった人も友人もたくさんいるから、きっとモデルを引退することはないと思う」と彼女は説明しています。

 マンハッタンのチェルシーで、DNAモデル事務所の創始者デビッド・ボヌブリエと一緒に住んでいるトリッシュは、16歳になった息子をフロリダの高校に入学させたため、現在は親子離れ離れに生活しています。マンハッタンに住んでいると何かと誘惑が多いこと、長身のイケメンに成長した彼に複数のモデル事務所がアプローチをかけるようになったそうで、「そう簡単に大金が稼げると思ってほしくない。ファッション業界とは離れたところで育ってほしい」と思い、大自然の多いフロリダに戻したのだと明かしています。

 身長175cmのトリッシュのスリーサイズは、B86・W62・H84と、全盛期と変わらぬまま。多くのモデルたちが、30歳を過ぎると美容整形に手を出しますが、彼女は自然体であり続けています。すっぴんは年相応ですが、ランウェイでは、凛とし、とても若々しく見えるから不思議です。

 モデルとして超一流だった彼女は、ビジネスセンスも抜群。不動産業界とファッション業界の2つの世界で、これからも活躍し続けることでしょう。

最終更新:2013/05/30 16:26
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