知られざる女子刑務所ライフ32

元女囚が語る刑務官への「お礼参り」――子どもをさらって「鬼の子」と刺青! 

nakanorumi32
岩国刑務所(法務省ウェブサイトより)

 覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。

■「出所してもムショに逆戻り」が少なくない

 最近は仮出所者より満期出所者のほうが多いそうですね。仮出所とは、「懲役〇年」という刑期が終わる前に釈放されることですが、早めに釈放されても行くところがない人が多いのだそうです。

 以前は仮出所が認められないのはヤクザくらいで、ほとんどの懲役(受刑者)は仮出所の日を心待ちにしていたものです。でも、今は満期まできっちりいて、出てもすぐに何かやらかしてムショに逆戻り……ちう人も珍しくないんですね。特にお年寄りに多いそうです。私が懲役やった頃は、私を含めて早く出所したい人のほうが多い気がしたので、時代は変わったなあと思います。

 私も出所の日が近づくと、「出所後にすること」ばかりを考えていました。たいていは食べたかったものをいっぱい食べたり、お風呂屋さんに行ったりしますね。私もとにかく食べまくりました。あとは、ずっとエッチしていない「懲役処女」ですから、エッチも楽しみでしたね。そして、家電の進化など戸惑うことも多くて、早くシャバの空気に慣れようとがんばるうちに、「アレ」はサッパリ忘れます。

■刑務官の子どもに報復?

 「アレ」とは、刑務官への恨みです。刑務官もいろいろで、親身になってくれる中堅さんはすぐに辞めはって、イヤキチ(意地悪)する局(つぼね)はいつまでもいてます。社会の縮図ですね。せやから、えこひいきとその裏腹の冤罪は当たり前で、自分のかわいがっている懲役以外にはめちゃくちゃ冷たいんです。

 たとえば刑務作業中など、別に笑ってなんかいないのに「何を笑ってる!」と怒鳴られ、「笑ってません」などと言おうものなら「抗弁」(口答え)をしたとして懲罰対象になります。あとは医師の診療を「必要ない」と言って受けさせないとかも多いです。

 それと、極端すぎる例としては、宮崎刑務所で暴れる懲役のオッサンを懲らしめようと、夏なのに床暖房をつけていた、ちうのがありました。オッサンは裁判を起こしたので大問題になり、処遇部長は自殺しています。オッサンは裁判で勝って国から賠償金をもらっていますが、ほとんど弁護士費用でなくなってるでしょうね。

 ここまではなかなかないですが、なか(獄中)にいてる時は、理不尽なことをする刑務官に「アイツ、出たらタダでは済まさへん」とか恨みまくるわけです。ただ、出たら出たでやっぱり生活に追われますからね。女子は特にさっぱりしてると思います。

 出る時に「おぼえとれ!」とか言い捨てることはあっても、いわゆる「お礼参り」をすることはほとんどないんです。「あんなヤツのためにムショに逆戻りしたない」のが主な理由と思います。仕返しの内容にもよりますが、「お礼参りは高くつく」というのが懲役の常識です。普通に考えても、初犯よりも前科があると刑も重くなりますし、動機も限りなく身勝手な「私怨」ですから、裁判所も同情はしてくれません。

 まあ、それでも仕返しする人はいます。私の知り合いの知り合いは、出所後に刑務官の自宅を突き止めて郵便受けに生きたマムシを入れたそうですし、刑務官の子どもをさらって背中に刺青で「鬼の子」と彫った不良もいてましたね。

 あとは刑務官ではないですが、通報した被害者の女性を恨んで、出所直後に殺した事件もありましたね。もともとはレイプした女性をさらに恐喝していたそうで、逆恨みもいいところです。この男は死刑になっていますが、当たり前ですよね。

 獄中での生活がいくらツラくても、仕返しなんかしたら自分がつまんないですよ。

中野瑠美(なかの・るみ)
1972年大阪・堺市生まれ。特技は料理。趣味はジェットスキーとゴルフ。『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)や『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)などへの出演でも注目を集める。経営するラウンジ「祭(まつり)

子どもには罪はないのに

しぃちゃん



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