"噂の女"神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第360回】

ジャニーズの制約と重圧――香取慎吾の「隠し子」疑惑をめぐるいくつものエピソード

2017/04/12 21:00
syujyo170420
「週刊女性」(主婦と生活社)4月25日号

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 福島原発での子ども避難者のいじめ問題が次々と発覚している。先日は、今村雅弘復興大臣が自主避難者について“自己責任”と言い放っていたが、今村大臣の、つまり政府のこうした認識が、社会全体に蔓延し、卑劣な差別やいじめにつながったのだと思う。被害者が誰で加害者が誰なのか。そんな当たり前のことすら今、忘れ去さられようとしているのか。

第360回(4/7~11発売号より)
1位「香取慎吾 『私の隣に家族3人で住んでいました!!』(「週刊女性」4月25日号)

2位「浅田舞 浅田真央も! 母の“姉妹差別”苦悩告白」(「女性セブン」4月20日号)
3位「ロンブー田村淳 “家族第一”“脱・夜遊び”決意の5億円マイホーム新築」(「女性自身」4月25日号)

 今年に入って元SMAP、しかも独立派のスキャンダルが続いているが、その中でも「週刊文春」(文藝春秋)が報じた香取慎吾の“隠し子疑惑”は超ド級だった。

 しかし最大の謎は、いくらジャニーズとはいえ、長期にわたり子どもの存在を隠せるものなのかということだ。香取の“謎の少年”問題を取り上げた「週刊女性」では、徹底した秘密主義の香取だからこそ、簡単にバレなかったのだと記される一方で、これまで見られた“隠し子”の予兆とも思われるエピソードが紹介されている。

 1998年に購入した横浜の一軒家。2階の出窓にぬいぐるみが置かれていた。2008年、六本木のマンションに住んでいた香取とその恋人・A子さんの間に、子どもがいるのではとウワサされた。11年、香取のマンションの隣人が「小学生くらいのお子さんも一緒だった」と証言。マンション内では、香取と子どもが仲良くする姿がよく目撃されていた。さらに、ファンの間でも隠し子疑惑がささやかれるなど、予兆は確かにあったのだ。しかし、これまでマスコミは表立って、これを報じていない。

 もちろんそれはジャニーズタブーの存在であり、SMAP、そして香取というアイドルイメージや“商売”を守るためだったのだろう。だが個人的に心配なのは、こうした芸能界のいびつな構図以上に、長期にわたる“隠蔽”が子どもに与えた影響だと思う。

 「週女」記事によれば、香取とA子さんの間に子どもができたとすると、その時期は木村拓哉に長女が生まれた直後の02年ではないかとされる。ということは、現在15歳。そして生まれた直後の5年間、母子はマスコミの目を避けるようにハワイに移り住んでいたという。帰国は07~08年。となれば、少年は日本で小学、中学と学校生活を送っていたということだ。

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