『芸能人はなぜ干されるのか?』著者インタビュー

SMAP騒動で、芸能界は転換期を迎える? 「タレントは事務所の“所有物”」ではない

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ジャニーさんにとってタレントは夢を叶える同志であって、所有物ではないと信じてる

 SMAPの独立・解散騒動が一応の解決を迎えた。SMAP5人はそろってジャニーズ事務所に残留し、今後も活動を続けるというが、ファンの間では、独立の意向を見せていた中居正広、稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の今後の待遇が懸念されている。また、“独立した者は干される”といった「暗黙のルール」が存在する芸能界や、芸能事務所の雇用システム、タレントの権利について疑問視する声も、現在高まっている。国内外の関心を集めたSMAP騒動は、日本芸能界にとってどんな意味を持つのだろうか? 『芸能人はなぜ干されるのか? 芸能界独占禁止法違反』(鹿砦社)の著者・星野陽平氏に聞いた。

――今回のSMAP独立騒動から見えた、芸能界の問題点はなんでしょうか?

星野陽平氏(以下、星野) タレントの独立や移籍がいかに困難であるかということを、再確認させられました。拙著『芸能人はなぜ干されるのか?』では、タレントが干される原因として、主に芸能プロダクションの業界団体、タレントの引き抜き禁止や独立阻止で団結する日本音楽事業者協会(音事協)の体質を批判しましたが、ジャニーズ事務所の場合は、男性アイドル市場における業界占有率が100%に近いことが問題です。

 芸能事務所は独立したタレントや競合する芸能事務所に対し、共演拒否という姿勢で臨みます。つまり、「○○プロのタレントを起用するなら、うちのタレントを引き揚げるぞ」とテレビ局に強く迫りますが、ジャニーズの場合は男性アイドル市場を牛耳っていますので、この共演拒否の威力が非常に強く、独立したとしてもテレビ局はジャニーズとの関係悪化を恐れて起用せず、ほかの芸能事務所が新規参入することも難しくなっています。

――では、独立せず事務所に残留したSMAPの4人が干される可能性は?

星野 中居くんらSMAPの4人は、移籍先が見つからず、出戻りになったようですが、こうした場合、芸能事務所としては「内に示しがつかない」という論理の元、飼い殺し状態でタレントを干すことが多いので心配されます。例えば、嵐の元スタッフによる暴露本『嵐、ブレイク前夜.』(主婦と生活社)を読みますと、嵐のメンバーがジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子副社長から手紙で叱責された際、「嵐、干されちゃうかな」と口々に言っていたというエピソードが出てきますが、芸能事務所はタレントを思い通りにコントロールするために仕事を与えず干すということを、日常的に行っています。

――SMAPの独立を許さず、公開処刑のような処罰を与えたジャニーズ事務所について「ブラック企業」だという声が上がっており、タレントの労働環境や権利というものを見直すべきだという意見も多くあります。

一方で、その閉鎖性こそがジャニーズの魅力の根源でもあって……

しぃちゃん

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