今井舞の「週刊ヒトコト斬り」

“ちょっとだけ”出て存在をアピールする島田紳助、その尊大な精神性とは

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――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎守護霊、降臨
 何か唐突に人前に出てきた島田紳助。復帰はないないと言いつつ、そんな有名でもないアーティストのライブに、ちょっと「出るぞ」と匂わしてから顔を出す。うーん。揺れてるんだね紳介。てっぺん取って、栄華を謳歌して、負けん気に任せてワッと引退して。金にも困ってないし、好きなことして過ごせばいい。毎日が夏休み。業界人もご機嫌伺いに来てるし。我が人生に一片の悔いなし。だけど……ヒマだなぁ。引退から日がたてばたつほど、コンタクトを取ってくる人間も目に見えて減った。昔は俺と遊ぶのに、業界のお偉いさんたちが皆行列したもんや。それが今、「待ってます」と口にしつつ、一緒に行動したがる人間は皆無に近い。世論からも、ここまでカムバックの風がないとは。俺のやってきたことは何やったんやろ。あ~! 俺はホンマは、こんな感じで終わるはずやなかったんや! せめてあの「週刊現代」(講談社)との裁判で勝ってたら、またいい感じでパァッと話題になるのに。敗訴じゃ「過去の人」な感じがモロ逆風やんけ!! あーッ! 俺はオモロイ。誰よりオモロイ。腕はまったく衰えてない。表に出ればすぐそれを証明できる。なんやったら、いろいろあった分、前よりオモロくなってるくらいや。それは皆わかってると思う。わからんのは、なんで皆そんなすぐに俺のこと忘れんねやってことや。皆、俺のしゃべり見たないんか。オモロイの見たないんか。俺はな、出る気はない。それはずっと変わらん。でも「何であんな惜しい人が」「今紳助がいたらなぁ」っていう声。これは要るんや。「待望論があるのに出ない俺」。そのイメージは譲れへんねや。何にもない日がこれからもずっと続くのには、もう耐えられへんねやーッ。

 途中から思わず憑依してしまったが。紳助、シビレを切らして、ヘタを打つの巻であるな。やめようという意志を持ってスパッとやめた上岡龍太郎と、スパッとやめたように見せて、その実「やめされられた」気持ちがどっかにある紳介と。結局最後は、こういうところでつまびらかになるわけだな、人間って。「出ない」というのは、本当にどこにも「出ない」ってことなのに。中途半端。伝説にもなり損ね。これやっちゃうと、ますます待望論は遠のき、俗物っぷりを嗤われるだけなのに。ま、その方がオモロイからいいけど。

◎サイゾーは遠慮します
 江角マキコ。どうしよう。好きとかそういうことではなく、江角マキコのことがもう頭から離れない。独立絡みの時限爆弾ということも多分にあるんだろうが。大手事務所を離れる話って、どんな怪談よりも怖ぇからな。

 それにしても。人んちの壁にラクガキ。それがカズシゲん家。書いた文字「バカ息子」。それ撮影。しかもマネジャーにやらせる。研音から独立で煙立つ。ああ江角マキコ。こっちが思っていた範疇を大きく超え、結果を出してくれたのはありがたいが。示されたメッセージの情報量が多すぎて、なんかうまいこと脳内で整理ができない。うれしい悲鳴というのともちょっと違う。「STAP細胞、ホントにできましたぁ!」「えええーッ!」。近いといえばこれに近いか。あんぐり。ホントにできるといいですね。

 話が逸れたが江角マキコ。これから本人と周囲は、何を否定して、何を否定しないのか。何かあまりにリアリティに欠ける、白昼夢みたいな話だけに、ハレモノに触るように、皆でそーっとなかったことにして、徐々に露出が減っていく。そんな感じがするなぁ。で、その空気を本人だけがブチ破るんだまた。皆が忘れた頃にブログとかで。本出すかこりゃ。幻冬舎は大忙しだな。双葉社かな。ミリオン出版もアリだな。私は鹿砦社に5,000!

◎日本式の正解
 混沌とする一方の、芸能人による「アイス・バケツ・チャレンジ」。自分より明らかに大きな人物にはバトンを渡せないので、自らをナンボの存在だと思っているのか、やる方の自意識も問われるわけである。「フジテレビ社長→宮迫博之(バイキング生放送で氷水)」という流れには、ホラー映画で最初に惨殺されるセックス中のカップルくらい「あーそれやっちゃダメだ」がわかりやすく見て取れて、膝を打たせてもらったが。「次は高倉健さんを指名します」とは誰も言えないわけである。となると次は「俺はこう思う」みたいな決意表明でいかにほかと差をつけ、賛同を得られるかの「正解さがし」みたいになるわけで。武井壮とかたけしとか、レイザーラモンRGとかなぁ。「得する人、損する人」って感じ。逆にもう「次は原節子さん、山口百恵さん、ちあきなおみさんを指名します」でいいのかもしれない。強制終了。

 しかし、そもそも日本において、あの病気って、結構知名度あるはずだが。「次は徳洲会の皆さんを指名します」で、一族みんながやった後、〆は家長の徳田虎雄がザバーッ。さらなる認知度アップということなら、これ以上の人物はいないと思う。

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今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)など。

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