子どもとのかかわり方はそれぞれ

全米を感動の渦に巻き込むラップも制作、イクメンセレブの子育て事情

2013/10/17 21:00

 「アフリカン・アメリカンの家庭では、子どもは親の所有物だと見なされがち。ジェイダ(編註:妻ジェイダ・ピンケット=スミス)とオレは、それは違うと思うから、小さい頃から1人の人間として彼らの意見を尊重しながら大事に育ててきた」「子どもたちには、『この部屋はお父さんとお母さんがキミたちに貸してあげている部屋だよ』と伝えている。大人に部屋を貸している場合、『掃除しろよ』と言わないだろ? だから、オレたちも一切、ガミガミ言わない。大人のように扱っているんだ」と明かしている。

 突き離して育てているようにも見受けられるが、ジェイダいわく、「一緒に遊ぶ父親でもあるけど、なにより子どもたちとの精神的なつながりが強い。必要な時にサッと手を差し伸べるから、子どもたちは彼に絶対的な信頼を持っているの」「娘ウィロウは、『パパがいるから、アタシはなんでもできる』と思っている。(金や知名度、コネではなく)パパが後ろで見守ってくれるからって。2人の固い絆を見ると、感動のあまり涙が出てくるほどよ」とのこと。映画『アフター・アース』で親子再共演を果たした息子のジェイデンも、15歳と難しい年頃なのに、父親を100%リスペクトしているようで、真のイクメンでなければこうは育たないだろうと言われている。

 また、ウィルは、現妻ジェイダがジェイデンを出産する直前に、前妻との息子トレイに捧げる「Just the Two of Us」を制作。トレイが生まれた時のこと、「神さま、どうか私を良い父親にしてください」と祈ったこと、かわいくて仕方ないこと、大人になった時のアドバイスを含め、「ママとはうまくいかなかったけど。キミのことは、ずっと、ずっと愛しているから」とラップし、全米を感動させた。MVにはトレイが登場し、ウィルと楽しく遊ぶ姿、ウィルが愛おしそうにトレイを抱きしめる姿が見られ、感動的なものとなっている。

■ジェイミー・オリヴァー

 「とにかくまずい」といわれてきたイギリスの食生活に革命をもたらした「裸のシェフ」こと、ジェイミー・オリヴァー。カジュアルな服装でパッパッと料理をする姿は、「男の料理はカッコイイ」という新しい概念を世間に植え付け、一躍人気セレブシェフになった。「独身男性が休日に仲間と楽しむランチ/ディナー」をイメージした料理が多かったジェイミーだが、結婚後は学校給食改善運動に取り組むなど、食育革命家としても活躍。2011年には家族を連れてアメリカに移り住み、人気番組『ジェイミーの食育革命! in USA』に本腰を入れるなど、「子どもたちのため」に奮闘している。

 ジェイミーは、2000年に7年間交際した元モデル、ジュールズと結婚。11歳の長女を筆頭に、10歳の次女、4歳の三女、3歳になる長男の父親に。娘は、ポピー・ハニー・ロージー、デイジー・ブー・パメラ、ペタル・ブロッサム・レインボー、息子はバディ・ベア・モーリスと、英国人がドン引きするキラキラネームだが、これは妻が「迷っちゃう」と名づけたもので、ジェイミーは「落ち着いて」と言いながらも、すべて「ナイス」と容認。育児には積極的に参加し、自身の番組でも離乳食を作り、乳幼児である娘に食べさせる姿も披露。食後は「ママから言われているからね」ときちんと口を拭くなど、イクメンであるだけでなく、妻との約束もバッチリ守るよき夫ぶりを発揮していた。プライベートな時間は、ジュールズを全力でサポートすることに費やしているジェイミーは、「今や、ミニバンを運転してるんだ。チームの到着~って感じだよ」とビッグファミリーになったことを、喜んでいる。

■トム・クルーズ 

 50歳を過ぎた今も危険なアクションシーンをこなす世界的スーパースター、トム・クルーズ。セクシーな笑顔で女性ファンの心を虜にする彼もイクメンである。43歳にして実子スリが誕生した時はうれしさのあまり、インタビューで子育てに関するトークを積極的に展開。「自分はオムツ担当なんだ。先に、オムツを替えて、ケイティに渡してオッパイをあげてもらって、自分が受け取りゲップをさせる。B&B(授乳&ゲップ)してるんだ。オムツ替えは苦じゃないね。大好きさ!」と爽やかに発言し、世間を驚かせた。

 何歳になってもスリを抱っこして笑顔で彼女に話しかけたり、パパラッチから娘を守ったりと、わが子一番といった姿も見せ、話題に。ケイティと離婚後も、仕事の合間を縫って親子の時間を設けたり、毎日電話で話したり、いつでもスリが自分の元に来られるようにプライベートジェットを購入したり、今年の父の日も一緒に過ごすなど、積極的に育児に参加している。

 トムには前妻ニコール・キッドマンと共に迎えた養子イザベラとコナーがいるが、離婚後も、スリが誕生した後も、2人に変わらぬ愛情を注いでいる。一緒に外出したり、上映プレミアやイベントに出席させたり、最近ではDJとして活動しているコナーを応援するため、若者ばかりが集うクラブにまで繰り出すなど、よき父親ぶりを発揮。父親としては満点だという声も多い。

最終更新:2013/10/17 21:06
イクメンで行こう!―育児も仕事も充実させる生き方
要望も感謝も持ってます
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