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ゴシップまみれでも……セクシャルマイノリティーを支援し続けるセレブたち

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変態性と男気を併せ持つコリン・ファレル

 今月8日、人気海外ドラマ『ホワイトカラー』で主役を務めているイケメン俳優のマット・ボマーが、3人の子どもを育てている事実婚状態の男性と共に、GLSEN(ゲイ・レズビアン・異性愛者のための教育ネットワーク)のインスピレーション賞を獲得したことが発表された。マットは今年2月にゲイであることをカミングアウト。人気絶頂で多くの女性ファンを持つにもかかわらず告白したことは、多くの同性愛者から「勇気をもらった」と高く評価された。

 近年、ハリウッドでは、マットのように同性愛者への偏見をなくすためにカミングアウトするセレブが急増している。そんな彼らを支援することを公にしているヘテロセクシャル(異性愛者)なセレブたちの数も年々増えており、保守的な人々からバッシングされながらも、「すべての人が平等な権利を得る」よう活動を続けている。

 今回は、そんなヘテロセクシャルなセレブたちの中から、「マイノリティーのために活動しているセレブ」を紹介したい。

■キャリー・アンダーウッド

 国民的オーディション番組『アメリカン・アイドル』シーズン4で優勝し、一気にスターダムを駆け上がったキャリー・アンダーウッド。敬虔なクリスチャンを売りにしているカントリー・シンガーである彼女が、同性婚を支持する意思を表明したのは今年6月のこと。そのニュースは大々的に報じられた。

 英紙「Independent」のインタビューで、「既婚者として、愛する人と結婚してはいけないと言われることを想像しただけで、胸が張り裂けそう」「すべての人たちが平等に人を愛し、公共の場で愛を表現することが許されるべきだと思うの」と告白したキャリーは、特定宗派に属さない“ゲイ・フレンドリー”な教会に通っていると告白。11月に控えた大統領選挙に向け、アンチ・ゲイを表明するクリスチャンが多い中、勇気ある発言だと話題になった。

 なお、『アメリカン・アイドル』シーズン2の準優勝者でゲイであることをカミングアウトしているクレイ・エイケンは、キャリーに向けて「よく言った!」というツイートを発信。「君の言葉が多くの人たちの考えを変えることになると思うよ」とつぶやき、彼女に感謝の気持ちを伝えている。

ブラッド・ピット

 同性愛者に限らずすべてのマイノリティーに対して惜しみないサポートをしているブラッド・ピット。バイセクシュアルだった過去を持つアンジェリーナ・ジョリーを受け入れている彼は、カリフォルニア州の同性婚禁止条項「プロポジション8」に反対する表明を発表。「人間の人生を否定する権利など、誰にもない」とし、同性婚を合法にする活動のために10万ドル(約780万円)を寄付した。

 同性婚が違法であることにどうしても納得できないという彼は、「この国(アメリカ)において、すべての人が結婚できる権利を得るまで、オレたちは結婚しない」と断言。彼の言葉に、多くの人々が感動したと伝えられた。

 なお、ブラッドは、その言葉に反して今年4月、アンジェリーナとの婚約を発表。一部でバッシングされたが、同性愛者たちの多くは「彼らが我々をサポートする気持ちに変わりはないことを知っているから、祝福する気持ちしかない」とのこと。ブラッドの母の「同性婚反対」発言に、アンジェリーナが激怒したという報道も流れ、夫婦そろって同性愛者を支援していると伝えられている。

ジョシュ・ハッチャーソン

 『ハンガー・ゲーム』で人気を集め、子役から役者へと見事成長したジョシュ・ハッチャーソン。ゲイの叔父(のちエイズで死亡)に育てられたという母親を持つ彼は、最愛の母の影響を受け、幼い頃から同性愛者に対して偏見を持つことなく育ったとのこと。今年4月にGLAAD(中傷と闘うゲイ&レズビアン同盟)から賞を贈られた時のスピーチでも、「実はゲイとかレズビアンとか言うのは嫌なんだ。うんざりなんだよ。みんな同じ人間なのにさ」と述べ、「将来、学校から帰宅した息子が“パパ! 好きな男の子できたよ!”って教えてくれたら、“よかったね~”って言えるような、そんな世の中になってほしいんだよ」と飾らぬ言葉で表現し、拍手喝采を浴びた。

 また、ジョシュは、親友で俳優のアヴァン・ジョージアと共に、異性愛者がゲイに対する偏見を持たず、ゲイへのいじめに強く反対する「Straight But Not Narrow」というキャンペーンを設立しており、同世代の若者に対してゲイへの偏見をなくそうと奮闘している。

コリン・ファレル

 ハリウッド映画界で1、2を競うセクシーな俳優と言われるコリン・ファレルは、長年、同性愛者へのサポートを続けてきたスターである。彼は特に「学校における同性愛者へのいじめや差別」をやめようと声を大にしているのだが、それには理由がある。実の弟エイモンが同性愛者であり、彼がいじめられる姿を何度も見てきているからなのだ。

 コリンはエイモンと共に、アイルランドの若者(14~23歳)を対象にしたLGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)NGO団体の「BeLonG To」を支援しており、アイルランドでのLGBT差別を排除しようと活動をしてきた。今年3月には、同団体が立ち上げたキャンペーン「Stand Up!」に参加することを表明。生徒や教師が一丸となり学校での同性愛者に対するいじめに対して「ノー」と言うこと、また社会全体がセクシュアル・マイノリティーに対して偏見の目を向けないことを訴え、大きな話題となった。

 セックステープ流出やテレホン・セックスレディーへのセクハラ疑惑など、セクシュアルなゴシップが多いコリンだが、大変な状況に置かれても、変わることなく同性愛者への支援を続ける一本気な男だと評価されている。

マイリー・サイラス

 19歳という若さながら、自分の考えをしっかり持っているハリウッド次世代女優マイリー・サイラスは、同性愛者と友達であったり、ゲイのイベントでパフォーマンスを行ったり、ステージで女性ダンサーにキスをするなど、ここ数年、同性愛者たちを支持するアピールをしてきた。

 2010年には「親友はゲイなの」と告白。「親友と歩いていると、“あの女の子はかわいそう、彼氏がゲイだって気が付いてないわ”って後ろ指をさされるの。親友だから手をつないでいるだけなのに」と言い、ゲイの親友の方が現在婚約しているリアム・ ヘムズワースよりも「キュート」だと断言し、話題を呼んだ。

 そんなマイリーが指に同性愛者を支持するタトゥーを入れたのは、昨年7月のこと。右手の薬指第一関節の下に「イコール」という意味の2本の短い線を入れた写真をTwitterに掲載したのである。まだ入れたばかりの痛々しいタトゥーの写真に添えられたメッセージは「すべての愛は平等」というシンプルだが深いもの。しかし、同性愛に反対する保守的なアメリカ人たちからは「若い子たちに強い影響力を持つ彼女が、神が禁じる同性愛者を支持するメッセージを発するとは断じて許せない」と論議を巻き起こした。

 この批判について、マイリーは今年2月に米ファッション誌「Glamour」の取材に対して、「たくさんの人から“一体何があったの? 昔はクリスチャンだったのに”って言われるけれど、真のクリスチャンなら“キリスト教とは愛である”って事実を知っているでしょう?」と説明。「同性婚を法的に認めて、異性婚カップルと同じように、健康保険や、遺産とか年金とかをシェアできるようにしなければ。同性愛者に対する差別は、黒人に対する差別を行っていたことと、同じだと思うわ」と主張し、「私のパパは南部出身の男の中の男。そんなパパでさえ、私のゲイ友達は大好きだし、同性婚も支持するようになったのよ」「パパが変われるのなら、みんな変われるはずだわ」と呼びかけた。この発言についても反論は多いが、意見は絶対に変えないと、マイリーは毅然とした態度でバッシングに向かっている。

 ほかにも、兄が同性愛者であることからサポートを続けているアン・ハサウェイ、アンチ・ゲイだと言われ続けながらも映画『ミルク』で同性愛者を熱演し「偏見をなくすべきだ」と発言したショーン・ペン、雑誌インタビューで「同性婚についていちいち大騒ぎするのはみっともない。別にいいじゃないか」と語ったクリント・イーストウッド、息子の「ボクがゲイになったら将来できるのは彼氏だね」という言葉に動じることなく「どっちでもかまわないわよ」と優しく言ったケイト・ウィンスレットらが、同性愛者の支援をしているといわれている。

 ちなみにオバマ大統領も同性婚を支持すると断言し「素晴らしい!」と大きな話題となったが、彼の場合、11月の大統領選挙を見据えた上での政治的な発言であった可能性が高いと伝えられている。

誰を好きになってもいいの、愛さえあれば。

しぃちゃん

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