[女性誌速攻レビュー]「VERY」2月号

リアルな男は不在! 複雑な欲求が見え隠れする「VERY」のモテ企画

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「VERY」 2012年2月号/光文社

 先月は”私たちの”と所有格付きで井川遥さんを全面的に推すことで、”女神”井川遥と同化し、「VERY」どころか、「VERY」読者のイメージや「VERY」読者の自己肯定感すらも底上げした感のある「VERY」。今月の大特集は、「第2のモテキ狙います!」。自己肯定感はアゲアゲのままに、最近は同性受け上位で抑えめだった「モテ」を解禁です。

<トピック>
◎母ゴコロ、エコゴコロ 金原ひとみさん
◎妻として、主婦として 第2のモテキ狙います!
◎別冊付録 韓国BOOK 子連れソウル&ママ友ソウル

■芥川賞作家だから言えること!

 モテ特集の前に、連載「母ゴコロ、エコゴコロ」でもちょっとした衝撃がありました。今月号では作家の金原ひとみが登場し、「放射線被害から子どもを守るために岡山に移住。食への意識も変わりました」と告白しています。

 この放射能を避けるための移住というのは、意見もわかれるものです。なにより移住できる条件が揃うこともまず少ないもの。たまたま金原さんは「自由業だし家も賃貸で、西に空き家があった。条件が揃っていたんです」と書いていますが、この条件以上に、放射能を気にする妻と夫の間にできる軋轢や仕事などの問題も重要な気がします。調べたところ金原さんは、一般人で編集者の夫とは別居しているよう。でも、「VERY」の2大看板である、井川遥や小島慶子には立場上ちょっとできないリアルな告白は、「VERY」読者の方にも何か考えるきっかけになるのかもしれないですね。

■子供モテって必要ですか?

 先ほども申した通り、今月の大特集は「妻として、主婦として 第2のモテキ狙います!」だそうです。「いまの時代、結婚した主婦が一番キラキラ輝いていると言っても過言ではありません」とか、「婚カツ時代のギラギラさが抜けて、ヘルシーな女らしさや好感度が高くなったからこそ、男性だけじゃなく全方位からモテるようになるという”第2のモテキ”現象が起きているんです!」だとか、先月の「HERS」(光文社)の「私が『華』でいることが恩返し」に通じるキーワードで攻めてきます。

 ところがページをめくると、「公園や幼稚園でいつも子供たちが集まってくる!」という”子供モテ”に、「奥さんキレイだから、おまけしちゃう」と言われる”ご近所モテ”、「見知らぬ男性からシャンパンの差し入れが!」という”レストランモテ”など、次々にモテのパターンが出てくるのですが、なんだかドロドロギラギラしたものがなくて、とても微笑ましい。これってもしかして妄想の一種!?

 先月、「VERY」にはアイドルが徹底的に登場しない、その代わりが「イケダン」なのでは? と書いたところですが、世の女性たちがアイドルや二次元のキャラクターをネタに妄想しているのと一緒で、彼女たちは「ワタシ」をネタにして、周囲の人からモテるという妄想を楽しんでいる人たちなのかもしれない、と誌面を見て思わずにいられませんでした。これなら、旦那に咎められるものでもないし……。どんな立場であれ、現代女性が円滑な社会生活を送る上で”妄想”は不可欠なものなのかもしれませんね。

 さて、もちろん今月の「VERY」にはイケダンは出てきてもアイドルは出てきませんが、なぜか他の女性誌がさまざまな形で韓国特集をしているのと足並みを合わせるように、「子連れソウル&ママ友ソウル」という別冊付録がついています。子どもの卒園記念に「お疲れ様! ワタシ」という意味もあるそうな。しかし、いまどきソウル旅の特集で、アイドルの写真や話題が皆無なのは、逆にバリバリに意識してるとしか思えない! 

 誌面では「買った帽子がグンちゃんとお揃いと判明」とあくまでも偶然を装いたった1カ所だけ名前が出てきてはいますが、これは別冊の裏表紙のチャン・グンソクが広告するコスメブランド「NATURE REPUBLIC」への気遣いだったんでしょうか……。謎です。
(芦沢芳子)

「VERY」

「ヘルシーな女らしさ」って苦しい言い訳みたい!

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