[連載]みかのはらミキ presents ご長寿番組潜入記

観覧中に寝る客も!? 『スタジオパークからこんにちは』番組潜入

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(C)みかのはらミキ

 今回潜入してきたのは『SP』。と言っても野望篇の方ではなく、1995年3月に開始、15年も続いてるご長寿番組NHK『スタジオパークからこんにちは』である。平日の昼1時5分~1時55分に放送中の、『笑っていいとも!』(フジテレビ系)に並ぶお昼のお供番組だ。

 今回は、ホームページ上でピーコがゲストに登場すると知り潜入を試みた。この番組の場合は、事前にテレビ局に申し込みをしたり、はがきで抽選ではなく、「当日集合した人を抽選する」という観覧方法だ。このユルい方式であれば、「たまたま近くにきたら生放送しているから、ついでに見て行こう」という観覧も可能である。好きな有名人がゲストであればかなりラッキーだろう。もちろん、HPで二週間先までゲストが発表されているので狙って行ってもいい。我々は、気合いを入れて10時50分にスタパ集合。しかし、11時50分にスタジオ前に集合し、それから抽選に参加すればいいと知り時間を持て余してしまった。まぁ、折角来たのでNHK内を見学することに。

 「NHKスタジオパーク」はNHK放送センターの中にある見学コースで、さまざまな体験施設が備えられている。先日最終回を迎えた、大河ドラマ『龍馬伝』で実際に使われた衣装展示や出演者のサインを見たり、アニメのアフレコ体験、立派なスタジオでニュースキャスター体験などができる。懐かしの子供番組のキャラクター(『にこにこぷん』など)にも会えるので感激だ。さらには、運が良ければ大河ドラマや朝ドラのスタジオ撮影を見ることもできるのだ! この日は来年からの大河ドラマ『江~姫たちの戦国』の撮影をやっていたが、上野樹里の姿はなかった。入場料200円でこんなに時間を潰せるアミューズメントパークは他にはないので、デートにもオススメだ! 来年4月から全館改装になるそうなので、現在のアミューズメントを楽しみたい方はお早めにお越し頂きたい。

 さて、楽しく時間を潰し、11時50分にCT-450スタジオ前に来ると、ちらほら人が集まってきていた。私たちを入れて約25人くらいか。これなら抽選で漏れる心配はなさそうだ。人気アイドルやイケメン俳優がゲストの時は大変なことになることは予想がつくが、今回は静かで平和なもの。しかも、今日のゲストがピーコと知って来たのは私たちだけと思われる。「ピーコさんに会いたくていらした方は?」と問われても誰も挙手しない。客層は、夫婦や年配女性、ひとりで来ている地味なおじさん、20代前半の若い男性もいる。

 目立つ服装の年配女性2人組がいるなぁ、と思ったら一人は視覚障害者の方で、なんと盲導犬を同伴していた。どうやらスタジオに入るのもOKらしい。さすがNHK! いくら盲導犬といっても民放のバラエティーならまず無理そうだ。余計なお世話だが、一人で来ているおじさんには「なぜピーコを見に?」と問いただしたい気持ちでいっぱいになった。見た目は、朝から図書館で時間潰しをしている定年後のおじさん……そんな男性である。しかも、『スタジオパーク』は番組観覧してもしなくても、施設への入場料が200円かかる。目的もなく、なんとなくフラッと立ち寄る場所ではないだろう。ひょっとしてものすごくエラい人だったりとか……!? 謎は深まるばかりである。

 放送15分前、12時50分に観覧客はスタジオ内に入り、ベテラン女性ディレクターによる前説を受ける。民放バラエティーの前説のように、拍手の仕方や大きめのリアクションをお願いしますということがメインだったが、

「気持ち良くて揺れてしまう方が時々いらっしゃいますので……」

 という注意は初めて聞いた。たった1時間なのに寝てしまう人がいるわけか! 駄目だよ寝ては。テレビなんだから。だが、「大笑いされても結構ですし、咳やくしゃみもしていいですよ。リラックスして楽しんでください」とのこと。NHKの生放送なので予定調和重視、ハプニングがないようガッチガチの注意をされるのかと思っていたが、このゆったり感は意外だった。でも、突然大声をあげたり奇行におよぶ観覧客がいたらどうするのだろう。緊急対応マニュアルは存在しているのだろうか……。以前『笑っていいとも!』(フジテレビ系)でタモさんに突然話しかけた客は、CM明けにクマのぬいぐるみになっていたが、NHKはCMもない。心配性なので自分には何もできないにしろ、困ったちゃんが出現したら、と少々緊張する。

 本番5分前、司会の住吉美紀アナ、近田雄一アナが登場。NHKのアナウンサーとはいえ、テレビに出ている人だけあって生で見ると一般人よりアカ抜けている。生放送前なのでピリッと伝わってくる緊張感。お馴染みのオープニング曲と、花道の客に迎えられてゲストのピーコが登場! 想像より細身である。他の番組で着ている服のイメージより細いパンツとブーツを履いており、さすがにおしゃれな印象だ。

 ピーコは、お約束の毒舌で笑いをとるトークを展開するのかと思いきや、闘病時のエピソードをメインにした、思いがけずシリアスな内容。話題のせいもあり、ピーコのテンションも低めだ。番組後半、実は放送前から視界に入っていて気になってしょうがなかったものが登場した。ピーコが描いたという天使の絵だ。本人によると、

「天使が家に棲んでいる」「前に住んでいた外国人についていた天使だと思う」

 とのことである。おいおい、ピーコ! 大丈夫か。……しかし、そこはさすがのNHKアナである。住吉アナと近田アナは目を見張って「へぇ~~!!」「見えるんですか」と真面目に驚く表情。ピーコも本気で言っているのである。本気で見えるらしい。私からすると、「そろそろ召されてしまうのではないか」と心配になるが、目の手術以来、人のために生きようと思ったピーコには、まだこの世での役割があるとのことだ。ピーコに舞い降りた天使。ピーコを見守っていてくれたまえ。

 しかし、もし同じ話題を『アメトーーク!』 (テレビ朝日系)や『さんまのまんま』(関西テレビ、フジテレビ系)でしていたら全く受け止められ方が違っただろうということは想像に難くない。NHKのバラエティー特有の空気感を体感した1時間であった。

観覧方法:NHKのスタジオパークに当日11時50分までに直接集合。定員以上で抽選となる。観覧の席も抽選で決まるため、同伴者と隣になるとは限らない。
客層:ゲストによって客層は変わる
収容人数:この日は26名(最大で32名)
特典:とくにナシ

【スタパにはあんまり関係ないけど見逃せない情報】
・住吉アナ(37歳)は生脚であった。ストッキング嫌いなのだろうか。
・近田アナ(織田信成似)のコーナー「近田の特ダネ」、当初は「近田の特ダネ、略して『近ダネ』といいます」と言っていたが、定着しなかったのか、今はもう言わなくなってしまった。
・そんな近田アナは、トークの合間で自分が映っていない時も「ハッハッハ!」とスタッフ笑いをしたり、盛り上げようとしていてステキだった。

みかのはらミキ
漫画イラストレーター。80~90年代好きで、有名人を「やや~最大に美化」して描くのが持ち味。「星ぽえ夢」スタッフとしては雑誌イラストや携帯コンテンツなどでも活動中。ブログも絶賛更新中。

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