今井舞の「週刊ヒトコト斬り」

嗚呼、細かいところでも視聴者の心を掴めない『報道ステーション』

tvasahi.jpg
photo by hikikomorix from filckr

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎これがテレ朝のおちゃめ
 『報道ステーション』(テレビ朝日系)の、小さなニュースをいろいろ紹介するコーナー。ニュースとニュースの間をつなぐジングルは鼓の「ポポンッ」という音だ。結構まぬけで陽気な音色。「細かいニュースはなごみネタが多いだろう」という予想のもと、見切り発車でこの音に決まったと思われるが、実際は意外とシリアスなネタ多し。「ポポン」のあとに、「熱射病の死者が都内で百人を超えました」だの、「100歳を超えるお年寄りの行方不明者が、依然増え続けています」だの、「母親は、幼子二人が死ぬと分かって放置したと自供を始めました」なんて深刻な文言が読み上げられるもんで、毎回ちょっとヒヤヒヤする。この時期は水の事故も多いし。老婆心ながら、早めに何か他の無難な音に変えることをオススメする。

◎なんせ、トッコロさんだからね
 趣味の畑作業の際、熱中症にかかり、自ら救急車を呼んで病院に搬送された所ジョージ。軽症で点滴だけですぐ退院したらしいが。折しもそのすぐ後で放送された冠番組『所さんの目がテン!』(日本テレビ系)のテーマは「熱中症」。この間の悪さ。差し替えずそのまま放送ってことは、撮りだめしてそうな番組なのに、意外と「撮って出し」だったってことか。それとも「ンなこと気にしなくていー♪」というトッコロさんイズムのなせるワザか。どっちでもいいか。

◎筑紫哲也時代にも出てた、という不思議
 TBS系『NEWS23クロス』の「シリーズ戦争を聞く」。語り部の老人から戦争体験を聞くコーナー。聞き役は綾瀬はるかだ。今最も勢いのある若手女優であり、『仁』だの『MR.BRAIN』だの、TBSのドラマにも多く出演。「今年の特集コーナーは彼女で行こう」という流れはわからないでもない。しかし綾瀬はるか、このテの役割がまるで似合わないのである。まず、「哀」「悲」の表現がヘタ。ヘタというより、もともと笑顔の印象しかないもんで、それ以外の表情だととたんに力不足が目立つ。カワイイだけでやってきた娘さんだからなぁ。これが宮崎あおいや蒼井優なら、もっともっと「哀」「悲」にシンクロし、語り部の老人の気持ちを高ぶらせられただろうに。「綾瀬はるかです」の自己紹介のあと、老人に「どちらさん?」って言われてたしな。黒いモンペみたいな変なズボンにゲートルみたいなブーツを履く、戦時中のコスプレみたいなカッコもワケわからんし。ずーっと眉を八の字に寄せることでしか「悲しい」を表現できない表情の乏しさも辛い。とりあえず、暗い企画に綾瀬はるかは似合わない。でも気にするな。ポンポン持ってチアガールやらせたら日本一! これからは「ファイオーファイオー」あるのみだ。

mishuran.jpg

今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)など。

【バックナンバー】
松本人志の後継者争いのなか、頭ひとつ抜け出ているのは……
プロモーション活動で必死なSMAPが、ありがたさより憐憫を喚起するワケ
薄暗い部屋、真っ黒な革のソファー……「大相撲」番組の思わぬ失態

今、あなたにオススメ



サイゾーウーマンのSNS

  • 「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

関連リンク