女性誌レビュー特別版

「VERY」の名物コーナー、「お受験の花道」担当編集者に直撃インタビュー

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 妖艶なお受験ママのシースルーファッションに鼻血を垂らしたり、受験で築かれた家族の絆に涙を押さえたり。30代女性をターゲットにしたファッション誌「VERY」(光文社)にあって、あまりにゆるいインタビューで注目を集めているのが、連載「お受験の花道」です。以前、女性誌レビューで紹介したところ、サイゾーウーマンのユーザーでも早くも話題沸騰! 「VERY」ウォッチャーの私をはじめ、「VERY」を買ったら、「お受験の花道」から読むという人が多いとか、多くないとか。

 ところが、先の4月号では、「読者プレゼント&アンケートの『つまらなかった企画』第1位にいきなり彗星のようにランクイン。(略)早くも存続が危ぶまれる綱渡り連載、来月もあるのか? たぶんない(泣)」と、愛読者を震撼させる記述があり、「熱いエールを送りたい」というはた迷惑な想いが抑えられないほどに。ダメもとで取材を依頼したところ、「いつ来られますか?」と取材受け入れ前提のお返事が! というわけで、大手出版の懐に抱かれる思いで、編集部にお邪魔してきました。

 迎えてくださったのは、「VERY」副編集長の米山淳さん(47歳)。そう、この方こそが「お受験の花道」の担当編集者なのです。180cmはありそうな長身&さわやかな笑顔、茶色のジャケットにデニムという適度に崩した感のあるオシャレなお兄さまに、早くも心を鷲掴みにされた私。

――「お受験の花道」を毎回拝読しています! もう、自由過ぎるインタビューに痺れちゃって♪

米山副編集長(以下、米山) (ちょっと引き気味に)ああ、ありがとうございます。まあ、このページは「VERY」の中でも不思議な感じに受け止められると思うんですけど、編集長が「異分子」も入れておこうと思っているみたいなので、のびのびやらせてもらってます。

――そもそもはどんな経緯で、このコーナーは始まったんですか?

米山 う~ん……まぁ、編集長から「お受験」をテーマに何かやれって言われたんですよね。それを半年ぐらいサボっていまして、いよいよやらないとマズいなぁという感じになったので、じゃあ、「お受験」を体験した読者が何を感じたかをインタビューしていこう、と。

――話の最中に「面白いエピソードとか、ありませんか?」とぶった切るインタビューを初めて読みました。

米山 「お受験」に役立つ情報は、専門雑誌も単行本もありますから、あくまで楽しく、面白いものがやりたいな、と。ふざけようとは思っていないんですが、登場する方が面白いという回が続いているだけで。あとは、美人に会いたいというヨコシマな気持ちが多少……。

――だからいつも必要以上に、お受験ママの描写が細かいんですね。

米山 せっかく美人にお会いしているから、顔がもうちょっと出るようにしたいんですよ。そうしないと、誰が出ても同じという感じになっちゃうから。あくまで、このページに登場して頂いているのは、美人ですから! ただ、本人からNGが出ちゃうんですよね。いや~本当にもったいない!

――ひぃっ、そんな美人の話の時だけテンション上げられても……。しかし、お受験の最中に夫の浮気が発覚したり、月に30万円もお受験費用にかけたりと、濃いキャラクターが登場していますよね。美人でネタも持っている人なんて、どうやって見つけてくるんですか?

米山 基本的には人づてに紹介してもらっているんですけど、そういった話が出てくるとは予測していないんです。1時間のインタビューで、面白いエピソードがじわりじわりと出てくるという感じですね。

――しかし、その濃い面々に話を振っておいては無視したり、お受験費用を「プレステ3」●個分と独自の換算をしたりと、高田純次並みのテキトーさ加減ですよね?

米山 あはははは! そうそう、徐々にキャラクターを作っていこうかと思って。お金の話になると、すぐにゲームで換算しちゃうんですよ。ゲーム好きなんで、それが一番の楽しみなんです(笑)。

――我々もそれを楽しみにしていたのに、4月号ではコーナーの終了を思わせる発言があったので、もう居ても経ってもいられなくて……。

米山 あれはいじけてみせたんですよ。真面目な読者からは、怒られてますしね(笑)。だから、僕も編集長に「終わらせた方がいいんじゃないですか」って聞いたんですよ。そしたら、編集長から「そういう声は、注目されている証拠だから、どんどんやりましょう」って温かい言葉が。

――うっ、いい話じゃないですか、ちょっと涙を押さえていいですか?

米山 (無視して)僕もね、このコーナーが好きなんですよ、自由で。去年、SMAPの中居クンが主演した『私は貝になりたい』という映画があったでしょう? だから僕、「私は貝が食べたい」という、ひたすら貝を食べるというページをやったんです。そしたら、やっぱり読者のお怒りを買って(笑)。また、「つまらないページ」の第1位をとっちゃったんです。「サイゾー」っぽい企画をやっては怒られる、という繰り返しですよ。

――それは怒られますよ……。ちなみに「お受験の花道」の目標とかってあるんですか?

米山 えっ、僕が知りたいぐらいですよ。ん~、現状維持かな。

――これをまとめて書籍にしましょうよ!

米山 じゃあ、版元は御社で。

――いいんですか、「VERY」ブランドを「サイゾー」で汚して。

米山 え、まあ、いいんじゃないですか。フフッ。(明らかに適当)

 質問と違う答えが返ってきたり、明らかに適当な返事が返ってきたりと、連載同様ゆる~いペースに乗せられてしまった今回の取材。といいつつ、時折見えるギラリと光る米山さんの目に、”漢”を感じました! 発売中の5月号の「お受験の花道」は、いつもと違う「真面目な回」(本人談)になっていますので、ぜひ。
(小島かほり)

「VERY」

女性誌レビューを「楽しい」と言って下さる、器の大きな編集部のみなさまです。

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