[女性誌速攻レビュー] 「VERY」4月号

「Men’s LEE」と真逆の精神! 「VERY」による夫管理術とは?

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「VERY」10年4月号/光文社

 私立幼稚園・小学校の卒入学の季節ながら、今月号の「VERY」の大特集は、「ハンサムな流行さえあれば……実は普段着しかいらない!」です。実際の誌面を眺めてみても、子どもの送り迎え、公園、ママとのお茶、お稽古などメーン読者である専業主婦の行動範囲に的を絞って、コーディネートを紹介しています。今まで、知られざる「幼稚園・小学校におけるママたちの見栄っ張りの世界」を、ファッションというフィルターを通して教えてくれた「VERY」。そう思うと、「普段着」の文字がちょっと悲しいですが、細部を見れば、そこかしこから「VERY」臭が漂っているようです。細かくチェックしていきましょう。

<トピック>
◎あなたの「女力偏差値」は?
◎入園・入学式も「イケダンの隣りに、私がいる!」
◎「入園準備のママ小物、揃えたいものランキング」

女性誌界の下剋上の一端が見えた

 子育てや家事に追われている「VERY」読者に向けて、「女性をさぼってない?」と問いかけているのが、「あなたの『女力偏差値』は?」というコーナー。座談会や「女力」を上げるコーデとともに、100問ものチェックリストが掲載されているのですが、「これで高得点という人の方が、精神的に心配」と思わされる質問内容です。例えば、

・ヒールのある靴を週に1度は履いている
・鏡で裸を週に1度以上チェックしている
・結婚している/子供がいると言うと驚かれる
・月に1度はどこで買ったの? と女友達に服を褒められる
・夫以外の男性にも褒められることがある

 という、一昔前以上のバブリーな価値観です。しかも「ヒールのある靴を週に1度は履いている」と言っておきながらも、体型カバーに役立つ「胸下切り替えワンピ」や「太ゴムベルト」などを推奨していて、アレレ?

 また、鏡に向かってピアスをいじっている後ろ姿や、ソフトボディコンワンピをまとって足を組みながら読書をしている姿を「イイ女」の代表格であるように撮っていて、「今」という時代から浮きまくり。現在の40代が「婦人画報」(アシェット婦人画報社)的な世界観より「STORY」(光文社)をリアルだと感じているように、「VERY」より「In Red」(宝島社)的価値観が勝ってしまう日々が来るのではないかと勝手ながらに心配してしまいました。

「旦那は私が見る」が「VERY」流

 先日、「VERY」と読者年齢層が丸かぶりの、「LEE」(集英社)から、男性版「Men’s LEE」が発売されました。「生活の質」を求める男性に向けて、子育て、料理、家事、そして「着心地がいい服」を中心に構成されている、というのが読み手としての印象。ただ、それと真逆のスタンスを貫いているのが、やっぱり「VERY」なのです。

 それが如実に表れているのが、「良妻の力量は夫の装いに表われる! 入園・入学式も『イケダンの隣りに、私がいる!』」です。タイトルだけでも「VERY」独特の世界観が伝わるかと思いますが、「男はとにもかくにも、見た目!」ということで、オシャレ~♪に見られるネクタイ、シャツ、靴を紹介。「VERY」読者は、夫を愛しているけど(本当?)、夫の価値=自分の価値なので、夫のコーデさえも自分の管理下に置かなくてはいけないのです。大変だな~、妻って。

来た来た、ある意味で「大奥」的な世界

 去年の4月号でも、入園・入学の心得を教えてくださった「VERY」。「おやつ袋は布の巾着で」「タオルハンカチの王道ブランドが園でのお約束」など、我々が知らなかった暗黙のルールを解説頂いたのですが、今年もそのルールがアップデートされています。今年は「入園準備のママ小物、揃えたいものランキング」と題して、ママの持ちものにこそ気を払うべきと勧告してくれています。

1位 「IDカードケース」
 幼稚園の入り口でバッグからごそごそIDカードを探していたら、ネックレス風ストラップを付けたママが横をさっそうと通り過ぎて……。スマートさがとっても素敵でした。

 これは何気に、「うちの子どもはIDカードが必要なくらいに、セキュリティーがしっかりしている幼稚園に通っているんですよ」というアピールで、その価値観を共有できない人は「VERY」読者にあらずということ。でもこのIDカードは、お値段もお手ごろで3,990円~5,250円というもの。驚いたのは、

4位 「スリッパ」
 お受験のときのスリッパがあるからと買い替えずにそのまま入園式に。周りを見渡したらみなさん可愛らしい素敵なスリッパなのに私は無地の地味~なスリッパで恥ずかしかったです。

 我々のように「スリッパだったら何でもいいじゃん」と無●良品で買ってはいけないのです。紹介されていたのは、「FOXEY」の4万9,000円。すみません、スリッパにその価値を見いだせなかったので、出直してきます!

 というわけで今月号も、他の追随を寄せ付けない「わが道」を示してくれた「VERY」。「FOXEY」や「バーバリー」「MAX&Co.」など、相性のいいクライアントが出稿してくれたおかげもあって、先月号から約100ページもアップし、立ち読みが辛い重さになりました。ただ一つ残念なのが、サイゾーウーマンが大好きな連載「お受験の花道」が、読者アンケートの「つまらなかった企画」第1位をとってしまい、存続が危ぶまれているそうです。それもあってか、今月は控えめなトーン。みなさん、ぜひ読者アンケートのオモシロい企画に同連載名を書いて、コーナーを存続させましょう!!
(小島かほり)

『Men’s LEE』

LEEは森高が表紙で、それだけで話題になってました

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