[女性誌速攻レビュー] 「VERY」2月号

家庭教師よりプレステ3! お受験ママの味方「VERY」の破天荒な連載とは

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「VERY」10年2月号/光文社

 今年、15周年を迎える「VERY」。2010年一発目の2月号の大特集は「イケダンの隣りに、私がいる!」です。今年も「VERY」節が全開で、読者の心をわしづかみのよう。別冊付録は、「VERY×ISETAN Cosmetic Book 2010 Spring」と広告のニオイがプンプンですが、VERYとISETANなら相性は抜群。編集部、クライアント、読者のwin-win-winなんて、素晴らしいですね。では実際の誌面の方はいかがなんでしょう。早速、トピックから見てみましょう。

<トピック>
◎イケダンの隣りに、私がいる!
◎働くままの走れてアガる! クルーズ・シューズ
◎VERYモデル10人のいきつけ美チャージスポット

■ダンナをほめてるようで…...

 今月は「イケダンの隣りに、私がいる!」の大特集を組み、全国のオシャレ夫婦136組のスナップショットを納めています。ちなみに「VERY」では毎号、「イケダン見つけた☆(はあと)」というコーナーを連載しており、今月号はこの特別バージョン。「VERY」によると、イケダンとは「仕事をバリバリこなしながら、家庭を大切にしている旦那様のこと。忙しい時間の合間に、妻の手助けをおしみなくしている男性」という、夢のような旦那様のことです。しかも、不文律のようですが、基本は顔もオシャレもイケてるのが前提。こんな旦那さんだらけだったら、日本はもっといい国になってますよ。

 スナップページに続いては、「イケてる夫婦」になるためのコーディネートレッスンが始まります。「VERY」読者はもともとのオシャレ偏差値が高そうですから、実質これは夫のコーディネートをレクチャーしているようです。平たく言うと「アンタ、私のオシャレのレベルまで辿りつきなさい」ということ。夫も所詮は、「イケてる私」を演出するためのアイテムなんですね。

 そう思っていると、突然現れたのが「清らかセクシーな、ジャージー妻が理想です」というページ。なんでも、「年上ご主人が求める、妻としての女らしさ、かっこよさって?」というキャッチのとおり、要は「年上の旦那は上品なエロを感じられる、ジャージーワンピを着やがれ!って思ってますよ」という、ワンピース紹介ページでした。それならそうと、簡単に言ってくれればいいのに、「VERY」はひねり過ぎですよ! っていうか、旦那さまはジャージーワンピって言葉すら知らないと思います……。旦那のふり(視点を入れて)紹介するのはちょっと卑怯です!

 さらには、「イケダンを支える妻たちの本音トーク」という座談会まで! 旦那を上手に操る操縦法は「できないフリとか知らないフリをして、主人の出番を作ることがありますね」とのこと。ほかにも「私より、主人の方が人間が大きいんです」「人として主人が好き」など、”そんな言葉を言ってる自分が好き”な御言葉が並びます。恐ろしや~。

 この大特集の最終ページには「――結論。イケダンの隣りには、良妻がいる」との文字がデカデカと掲載されてます。結局自分大好き宣言じゃん! 新年からこの茶番に付き合わされたかと思うと、どっと疲労が……。「妻になっても、母親になっても、オシャレでキレイな私が好き」ということですね。もう、お腹、いっぱいです……。

■幼稚園の謝恩会がキャバクラに!

 続いては、幼稚園児ママへ向けた企画「謝恩会ワンピは2Wayものしか欲しくない!」です。この時期、なにかと物入りでお金がかかる上に、卒入園や謝恩会など、ママもオシャレをしなきゃいけないので、読者に寄り添ったいい企画。でもちょっとドレスが派手なんじゃ……。シフォンやフリル、リボンなど可愛らしいものだらけで、まるでキャバ嬢のようなものが多いのです。ノースリーブ、膝上丈、そして肩周りにファーをあしらったドレスで謝恩会に参加したら、NO.1の貫録です。現役感を演出したいのは分かるけど、押さえて、押さえてぇ~!

■「VERY」での掲載はヒヤヒヤものです

 今月号の「VERY」でとても素敵な連載を発見しました! その名も「お受験の花道」。今月号が2回目なので、初回を見逃してしまったようです。こんな素晴らしい連載をスル―し、サイゾーウーマン読者のみなさまにお伝えせずにすみません。

 連載の趣旨をかいつまんで説明しますと、自称・おやじ編集者がお受験ママにインタビューし、「お受験」とは何かということを探っていくようです。ただ、編集者とお受験ママのやりとりが狙ったようにかみ合っていません。

(娘がどうしても問題を解けず激怒したという話を受けて)
――どんな問題だったんですか?
「メロン1個とみかん3個ではかりを使って……」
――もういいです。難しそうですね。なぜそんな激怒されたのですか?
「旅行前に特別に頼んで、その同じ問題を3万円で家庭教師に教わっているはずなんです。それなのに、娘は目がテンで」
――いま、1問3万円とおっしゃいましたか?
「はい」
――今ならプレステ3が2万9800円で買えます。しかも120GBですよ。頭にくるのはよくわかります。
「……」

 始終こんな感じで、「あえてはずしているのがカッコいい」のかもしれませんし、サイゾーウーマンでの掲載なら問題ないとは思いますが、「お受験ファッション」を何度も掲載するなど、本気でお受験に向かっているママが読者の「VERY」では問題ないのでしょうか。他人事ながら、気になります。これは、「今年の『VERY』は攻めの姿勢」という暗示なのかもしれません。

 というわけで、15周年を迎える「VERY」は”らしさ”を前面に押して、進んでいくようです。でもそれが、読者のニーズとマッチしている(たまに食い合わせが悪めですが)のですから、素晴らしいですよね。今年も、ガツンガツン飛ばしてくる「VERY」に期待しています。

PlayStation 3(120GB)

だったら、プレステ3を買いますよね~

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