[インタビュー再掲(後編)]

【双眼鏡のプロが厳選】ボーイズグループファンは「一台あればOK」なイチ押し商品とは?

2024/03/14 19:31
川上朋孝(ヨドバシカメラ販売員)
ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba店の双眼鏡売り場(C)サイゾーウーマン

 群雄割拠の時代を迎えたボーイズグループ。3~5月にかけて、さまざまなアーティストがドーム公演を予定している。

 滝沢秀明氏率いる芸能事務所・TOBEは、今月14~17日にかけて、全所属アーティストが集結する初のコンサート『to HEROes ~TOBE 1st Super Live~』を東京ドームで開催。
 
 STARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所)も4~5月に東京ドームと京セラドーム大阪にて、多くのグループが参加する『WE ARE! Let’s get the party STARTO!!』を控えており、BE:FIRSTも5月に『BE:FIRST LIVE in DOME 2024 “Mainstream – Masterplan”』の大阪公演を行う。

 そのため、“推し”の姿をより近くではっきりと見ようと、一大イベントに向けて購入やレンタルを検討しているファンも多いはず。

そこで、双眼鏡のプロであるヨドバシカメラ マルチメディアAkiba店カメラ専門チームマーケット・イノベーターの川上朋孝さんに取材した記事をあらためて紹介したい。前編に引き続き、今回ではホールクラス、アリーナクラス、ドームクラスの3つの会場別におすすめの双眼鏡について話を聞いた。記事を参考に、自分に合った一台を見つけてほしい。

▼インタビュー前編はこちら

目次

ホールクラスにおすすめの双眼鏡2選
アリーナ会場でおすすめの双眼鏡&防振タイプ4選
ドーム会場でおすすめの双眼鏡&防振タイプ2選
ボーイズグループファンに“イチ押し”な商品とは?

ホールクラスのイベントにおすすめ! 「持ち運びしやすい」「目が疲れない」双眼鏡2選

――インタビュー前編では、コンサートや舞台観劇には8~10倍の双眼鏡が最適で、対物レンズが大きいものを選ぶことがポイントだと伺いました。では、具体的にNHKホールや帝国劇場など、ホールクラスの会場におすすめの商品はどちらになりますか?

ビクセン「アトレックII HR8×32WP」(2万4,640円)(C)サイゾーウーマン

川上朋孝さん(以下、川上) 当店で人気なのは、ビクセンの「アトレックII HR8×32WP」(2万4,640円)という商品。32mmとレンズが比較的大きく、ほかのメーカーの同じスペックの機種よりもボディが小さいことが特徴で、持ち運びがしやすくなっています。

――コンサートになると、2時間ほど手に持つことになりますから、特に女性ファンにとっては、 “ボディの重さ”も非常に重要なポイントになりそうですね。

ニコン「STABILIZED 10×25」(7万5,900円)(C)サイゾーウーマン

川上 一方、防振タイプだと、410gと少々重くはなってしまうのですが、ニコンの「STABILIZED 10×25」(7万5,900円)。電源ボタンを押し続けると、「STABILIZED(手ブレ補正)機能」が起動します。10倍とホールクラスの会場にはやや倍率は高めですが、防振なのでやはり視界がブレないというところと、10倍クラスの中ではレンズの前側が大きいので、目が疲れにくいというのが一番の特徴。価格帯も、このレベルの商品としては、比較的リーズナブルです。

アリーナ会場でおすすめな「視界が広くて見やすい」双眼鏡&防振タイプ4選

――続いて、横浜アリーナや国立代々木競技場第一体育館など、アリーナクラスでおすすめの双眼鏡を教えてください。

ビクセン「アトレックII HR8×42WP」(2万8,580円)(C)サイゾーウーマン

川上 ホールクラスで紹介したビクセンの双眼鏡の一つ上のモデル「アトレックII HR8×42WP」(2万8,580円)がおすすめです。42mmと、対物レンズが大きくなりますので、より視界が広くなります。

ビクセン「アリーナスポーツMP8×25」(1万4,030円)と「アリーナスポーツMP10×25」(1万5,120円)(C)サイゾーウーマン

 また、より手ごろな価格帯のシリーズでは、インタビュー前編でも紹介した、同じくビクセンの「アリーナスポーツMP8×25」(1万4,030円)や「アリーナスポーツMP10×25」(1万5,120円)が、比較的コンパクトかつ使いやすいモデルです。

ケンコー「VC スマート 10×30」(7万4,800円)(C)サイゾーウーマン

 一方の防振タイプでは、ケンコーの「VC スマート 10×30」(7万4,800円)がおすすめ。こちらは、ON・OFFの切り替え式の電源なので、ボタンを押し続ける必要がありません。また、接眼レンズ部分の枠がしっかりした作りになっているので、目が痛くなりづらいというところと、対物レンズが30mmと大きくなりますので、見やすくなっています。

ドーム会場でおすすめの「コンパクトで軽量」「長く使える」双眼鏡&防振タイプ2選

――最後に、東京ドームや大阪ドームといったドームクラスでの使用がおすすめの機種について教えてください。

ビクセンの「アトレックII HR10×32WP」(2万6,400円)(C)サイゾーウーマン

川上 ビクセンの「アトレックII HR10×32WP」(2万6,400円)です。レンズが大きいわりにボディが390gとコンパクトかつ軽量なので、女性の方でも扱いやすいと思います。

 防振は、アリーナクラスで紹介したケンコーの「VC スマート 10×30」ですね。防振双眼鏡自体、そこまで種類が多いわけではなく、ほかの電子機器と違ってモデルチェンジもあまりしないんです。なので、1台買っておけば、長く使うことができるともいえます。

各会場でおすすめの双眼鏡のスペックの詳細はこちら

ボーイズグループファンにおすすめ、「一台あればOK」な“イチ押し商品”

――では、「これを持っておくといい」という川上さんのイチ押し商品を教えていただけますか?

ビクセン「アルテスJ HR10×42WP」(6万3,580円)(C)サイゾーウーマン

川上 金額を気にしないのであれば、ビクセンの「アルテスJ HR10×42WP」(6万3,580円)ですね。42mmとレンズが大きく、非常にいい質のものを積んでいますので、視界も明るくよりクリアに見えることが特徴です。その分ボディが大きく、700gと同じようなクラスのモデルよりもやや重たくなってはしまいますが……。

 なお、ビクセンなど一部のメーカーであれば、5年間の保証がつく商品もあり、さらに長持ちさせたいという方であれば、レンズの中側に曇らないようにするための窒素ガスを装填している防水タイプのモデルをお選びいただくと、ストレスなく安心してお使いいただけるかと思います。

※2022年4月30日初出の記事に編集を加えています。
※商品の情報は22年4月30日時点のものです。

川上朋孝(ヨドバシカメラ販売員)

ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba店カメラ専門チームマーケット・イノベーター。入社14年目

最終更新:2024/03/14 19:31
とりあえず、レンタルから試してみよ
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