話題の「非常食」実食レビュー

【非常食】井村屋「チョコえいようかん756円」実食レビュー! 無印の品薄「備蓄おやつ」と中身は同じ?

2024/02/07 16:00
林タモツ(ライター)

 災害への意識が高まる中、自宅の備蓄アイテムを見直す家庭も増えている様子。巷では最新の防災・備蓄アイテムが続々と登場しており、アンテナは常に張っておきたいところです。

 また、昔はかんぱんなどが定番だった非常食ですが、近年は“ようかん”が注目されており、井村屋をはじめ複数の食品メーカーが非常食として長期保存可能なようかんを販売しています。

 そこで、今回は話題の備蓄用ようかんをいくつか紹介。実際に食べてみて、気になる味もお伝えします!

目次

・非常食に長期保存ようかんがおすすめな5つのワケ
・長期保存ようかん4品! 無印良品、井村屋、榮太樓を比較
・井村屋「チョコえいようかん」756円を食べてみた!
・「チョコえいようかん」は非常食なのにうますぎる!

非常食に長期保存ようかんがおすすめな5つのワケ

 災害時などの非常食に長期保存ようかんを選ぶ利点はたくさんありますが、主なメリットを5つ紹介します。

【メリット1】しっとりしてるから水分不要で食べられる
【メリット2】ワンハンドタイプだから食器が不要
【メリット3】小さいため運びやすい
【メリット4】コンパクトなのにカロリーが高い
【メリット5】多くの商品がアレルギー物質不使用

 ワンハンドで気軽に食べられるため、災害用だけでなく、登山やランニング中の栄養補給としてもおすすめなのだそうです。

長期保存ようかん4品! 無印良品、井村屋、榮太樓を比較

井村屋「えいようかん」(5本入り) 648円

井村屋オンラインショップ「えいようかん」

賞味期間:5年6カ月
内容量:1本60g
カロリー:1本171kcal

 1本でご飯小盛一杯分のカロリーが得られる「えいようかん」。井村屋公式通販サイトのほか、全国のショップで販売されています。アレルギー物質不使用。

井村屋「チョコえいようかん」(5本入り) 756円

井村屋オンラインショップ「チョコえいようかん」

賞味期間:5年6カ月
内容量:1本55g
カロリー:1本197kcal

 チョコレート味のようかん。「えいようかん」よりも1本あたり5g軽いものの、カロリーは26kcal多くなっています。

無印良品「備蓄おやつ チョコようかん」(5本入り) 780円

無印良品オンラインショップ「備蓄おやつ チョコようかん」

賞味期間:最長4年6カ月
内容量:1本55g
カロリー:1本197kcal

 ネット上で「おいしすぎて備蓄できる気がしない」と話題になり、品薄状態が続いている無印良品の「備蓄おやつ チョコようかん」。製造所の表記には「井村屋」とあり、原材料やカロリーも「チョコえいようかん」と同じです。

 同じ製造ラインを通っている可能性が考えられるものの、賞味期間は無印良品のほうがなぜか1年短い……ということは別物?

榮太樓總本鋪「5年そなえようかん 小豆」(10本入) 1,080円

榮太樓オンラインショップ「5年そなえようかん 小豆10本入」

賞味期間:5年8カ月
内容量:1本30g
カロリー:1本89kcal

 デパ地下でおなじみの老舗和菓子店「榮太樓總本鋪」では、賞味期間5年超えのようかんを販売。公式サイトによれば「職人の技によって、上品で小豆の風味豊かな味に仕上げました」とのこと。

 1本あたりの内容量が30gと小ぶりなので、小さな子どもでもツルッと食べられそう。

井村屋「チョコえいようかん」756円を食べてみた! 賞味期間は5年半

キラキラの箔押しで「備」を強調したパッケージ(C)サイゾーウーマン
ボールペンより小さい(C)サイゾーウーマン
裏には災害用伝言ダイヤルの利用方法も(C)サイゾーウーマン

 今回は、井村屋の「チョコえいようかん」を実際に食べてみることに。1月中旬に某ネットショップで取り寄せたところ、「賞味期限2029年7月19日」の商品が到着。5年半はおいしく食べることができます。

 箱の長辺は8センチほどと小ぶりで、災害バッグに入れてもかさばらなさそう。このサイズで、1箱985kcalというのは驚き。

個包装されたようかんが縦に5つ入っています(C)サイゾーウーマン
見た目はよくある一口ようかん(C)サイゾーウーマン

 箱を開けると、5本の「チョコえいようかん」が隙間なく入っていました。ようかんのフィルムは、開け口からきれいに剥くことができます。

 一口食べてみると、食感は一般的な練りようかんよりも軟らかめ。しっとりとしていて、“硬めのゼリー”のようななめらかさもあるので、これなら老若男女問わず水分がなくても食べやすそう!

 そして何より、チョコの風味がかなり濃厚! カカオの苦味もほどよく感じられ、高級なガトーショコラを食べているような奥深い味わいです。

 また、一般的なようかんやチョコと比べると、甘さは控えめ。普段、ようかんはお茶を飲みながらちびちび食べている筆者ですが、「チョコえいようかん」は甘ったるさがないのでバクバク食べてしまいました。

「チョコえいようかん」は非常食なのにうますぎる!

5年半食べずに我慢できるかが勝負……(C)サイゾーウーマン

 話題の「チョコえいようかん」を食べてみましたが、災害時の状況をよく考えて開発された商品であるのはもちろん、「非常食なのにうますぎるだろ!」とツッコミたくなるほどおいしいことがわかりました。

 また、同じく井村屋が製造している無印良品の「備蓄おやつ チョコようかん」と、味に差があるのか気になるところ。2月7日現在、オンラインショップで「売り切れ」ですが、手に入ったあかつきには食べ比べてみたいと思います。

 そして余談ですが、実は先日、自宅で備蓄していた“パンの缶詰”の賞味期限が迫っていたため、開封して食べようとしたのですが、長期保存用の“アルコール蒸散剤”の匂いが強烈で、残念ながら家族全員飲み込めなかった……という出来事があったのです。

 背に腹は代えられないといっても、緊急時の食べ物は“心を落ち着かせる”効果もあると言われているそうなので、備蓄フードには「チョコえいようかん」のように機能的でなるべくおいしい商品をセレクトしていきたいと思いました!

林タモツ(ライター)

林タモツ(ライター)

白夜書房で書籍や芸能誌の編集を経て、ライターに。著名人のインタビュー経験多数。

Twitter:@hayashi_tamotsu

最終更新:2024/02/07 16:45
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