仁科友里「女のための有名人深読み週報」

工藤静香、「早く出産してほしい」と強烈マウンティング――“親友”飯島直子との気になる関係

2023/09/22 09:15
仁科友里(ライター)

私たちの心のどこかを刺激する有名人たちの発言――ライター・仁科友里がその“言葉”を深掘りします。

ダイアン・フォン・ファステンバーグと工藤静香の画像
Getty Imagesより

<今回の有名人>
「私の美人ちゃん親友を自慢しよう」工藤静香
工藤静香インスタグラム、9月20日

 工藤静香のインスタグラムをご覧になったことがあるだろうか。ペット、手料理、ガーデニング、ライブの告知など、彼女の日常が独特な切り口、表現で披露されており、なかなか中毒性が高い。そのせいか、よくネットニュースにもなっている。

 彼女のインスタには、他人がほとんど出てこないことも、“ワタシワタシ”な静香らしいが、そんな中、例外的にちょくちょく登場するのが、女優・飯島直子なのである。静香のライブのたびに会場に足を運んでいるらしく、彼女は飯島を“親友”として紹介している。

 「私の美人ちゃん親友を自慢しよう。笑 アコースティックライブに来てくれた時の写真です。いつ会っても、私を大切に思ってくれて、キャワイイし、綺麗 いつでも大好き」と、静香が褒めちぎっているのを見るに、彼女が飯島を好きなことは間違いない。が、飯島も同じくらい静香を好きか、親友と思っているかというと、ちょっと疑問だ。

 なぜこのようなことを考えてしまうかというと、かつて『明石家さんちゃんねる』(TBS系)で、2人がレギュラーとして共演していた際、静香の飯島に対する発言が強烈だったから。

 番組内で、静香は飯島に「早く出産を経験してほしい」「子育てに比べれば、男女の愛なんて小さい」といった意味の発言をしていた。静香に悪気はなかったと思われるが、これ、テレビで言う必要があるのだろうか。飯島は無言で笑っていたと記憶しているものの、なかなか強烈な公開マウンティングだと私は感じた。

 どんなに仲の良い友達でも、触れないほうがいいことはあると私は思うが、飯島は心が広いのだろう。その後も静香との交友は続いている。しかし、飯島は静香を“親友”とは言ってないことも見逃せないのだ。

飯島直子が“親友”として紹介したのは榮倉奈々

 2016年放送の『ウチくる?』(フジテレビ系)で、飯島が“親友”として紹介したのは、女優・榮倉奈々だった。ドラマ共演がきっかけで、世代を超えて親しくなったそうで、飯島が「芸能界でうちの旦那サン(筆者注:飯島の再婚相手、20年に離婚)に会ったことがあるのは、奈々だけ」と言っていたことから、相当親しい関係なのだろう。榮倉とは、今年の6月、『飯島直子の今夜一杯いっちゃう?』(BSフジ)でも共演し、他愛もない話で盛り上がっていたので、ビジネスお友達というわけではなさそうだ。

 飯島の親友といえば、9月18日放送の『突然ですが占ってもいいですか?』(フジテレビ系)にゲスト出演した飯島は、占い師に“親友占い”をしてもらっていた。そこで登場したのは、親友歴30年というタレント・網浜直子。かつて、W-NAOという音楽ユニットを組んでいたことがあったといい、網浜は飯島を“心の友”と言っていた。

 占い番組は、その人のプライベートに踏み込むことになるので、たとえ本当の親友であっても静香の出演は難しいと思われる(夫・木村拓哉との私生活について、静香は極力明かさないようにしているため)。しかし、その点を差し引いても、やはり飯島にとって静香は親友ではないからこそ、同番組に登場しなかったのではないかと思ってしまったのだ。

 というのも、網浜と飯島は静香と違って、お互いに余計なことを言わないことに気づく。網浜には、参院選に出馬したことのあるタレント・松山三四六氏と2人のお子さんがいるが、松山氏の不倫が露呈し、離婚しようか迷っていると言っていた。一方の飯島は独身。しかし、網浜は飯島に、「もう一回結婚しろ」なんて言わないし、飯島も網浜に「離婚しろ」とは言わない。親しくても、互いに踏み込みすぎない感じが、私には好ましく映ったし、2人が親友であることに納得感があった。逆に、余計なことを言ってくる静香に対して、飯島はやはりどこか距離を置いているのではないかと思ってしまったのだ。

 とはいえ、静香と飯島の関係が続いているのも事実。

 静香はインスタに「『最近更に、ガチに老けたよ、やばいっギリギリだせぃ』って私が言うと、しーちゃん、忙し過ぎるんだよ! でも、しーちゃん可愛いよって、慰めてくれるんだ! 笑 二人でゲラゲラ笑ってました」と書いていた。この飯島の発言こそ、2人の関係をつなぐ理由なのかもしれない。

 もしここで、飯島が「これ、やったほうがいいよ」と美容法を勧めたりしたら、静香の老化を認めたも同然だけに、2人の関係はたちまち決裂するだろう。相手に余計なことは言わない、人付き合いがうまい飯島と、案外甘えん坊さんな静香。そんな2人の関係性とそれぞれの一面が垣間見えた気がして、面白かった。これからもずっと、仲良くしていただきたいものだ。



仁科友里(ライター)

仁科友里(ライター)

1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)、『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。

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Twitter:@_nishinayuri

最終更新:2023/09/22 09:15
静香って天然だよね……
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