「マッサマン」は子どもたちの人気者になれるか

Snow Man・向井康二は「バラエティ的に完璧」――『ドッキリGP』で見せた“浪速のヘタレキャラ”

2023/07/29 18:00
村上春虎(ライター)
向井康二の写真
ついに時代が向井に追いついた?(写真:サイゾーウーマン)

 Sexy Zone・菊池風磨に続き、第2のジャニーズドッキリスターとなり得るのか。Snow Man・向井康二が、7月8日放送の『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』(フジテレビ系)で大々的にフィーチャーされた。

「この日から向井の単独企画がスタートしました。タイトルは『記憶忍者隊 マッサマン』。往年の人気アニメ『科学忍者隊ガッチャマン』(同)に模したヒーローマントとコスチュームに身を包んだ向井が、次々と送り込まれてくる刺客と記憶力対決をし、負けたら『逆バンジー』(地面から空中へ打ち上げられるアトラクション)の罰を食らうという内容です」(芸能ライター)

 そもそも、なぜ「マッサマン」なのか。事の始まりは今年4月にさかのぼる。

「同番組で、菊池と向井による”負けたらバンジー”の記憶力対決3本勝負が行われました。1回戦は焼肉にあるメニューをそれぞれ出し合いながら、自分と相手の答えを全部足して覚えていくというもので、向井が敗退。2回戦目、タイ育ちの向井に有利な『タイ料理の名前』がお題になったものの、菊池が言った『マッサマンカレー』を向井は知らずパニックになり、惨敗してしまったのです。2本先取りで勝利した菊池は『ガッチャマンの歌』の替え歌として『飛べ飛べ飛べマッサマン 行け行け行けマッサマン』とアドリブで歌い、バンジーに挑む向井を煽っていました」(同)

 スタッフはそこから着想し、「『マッサマン』のコスチュームを着た向井が記憶力対決をする」という企画を始動させたのだ。

「今後は不定期の放送になると思いますが、ヒーローものは子どもに無条件でウケる。同番組はキッズ層にも好評ですから、向井がこのような形で抜てきされたのは、Snow Man人気の裾野を広げるきっかけになるはず」(業界関係者)

Snow Man・向井康二、バラエティとしての“正解”を連発

 8日放送回では、楽屋に突然訪れた同番組スタッフから、「新企画のためにこれに着替えて」とコスチュームを渡され、憮然とした表情で「マッサマンやん! なんなのこれ!?」と訴えた向井。続けて、先のバンジー体験がトラウマだったようで、「バンジーはしないよね?」と確認し、スタッフからの「しないです」との返事に安堵していた。

「しかし、お台場の特設会場に移動した後、待ち構えていたのがバンジーではなく“逆バンジー”であることがわかると、向井はその場に倒れ込み、『許せない!』と、ドッキリの先輩・菊池の名フレーズを連呼していました。ここまで、バラエティ出演者としては完璧な立ち回りです」(同)

 肝心の対決は、4月に行われた古今東西ゲームと同じく、お題に沿った答えを1つずつ答えていくもの。小学3年生の女の子・ひなきちゃんと、「魚の名前」をテーマに戦った。だが、この、ひなきちゃんは魚の名前に異様に詳しく、「チンアナゴ」「ニシキテグリ」「ホンソメワケベラ」「クダゴンベ」と、聞きなれない種類の魚を次々と回答。

 向井は困惑しきりで、「チンアナゴ」のあと、すぐ連想できる「アナゴ」と言ったり、「ニシキテグリ」に引っ張られて「ニシキゴイ」と回答。結局、最後は「クダゴンベ」が覚えられず敗北。向井は地上40メートルの逆バンジーを飛んだ。

「向井はバラエティ的な正解……つまり笑いを生むいい回答を連発していました。カッコよくありたいと言いながらも裸にさせられ、激怒するキャラで人気が上がった菊池とは違い、向井は小物感を漂わせるのがうまい。『浪速のヘタレキャラ』と言っていいでしょう。ちなみに、スタッフが軽いノリで始めた企画は、意外と寿命が長い。ただ、鮮度と希少性が大事なので乱発しないようにしてもらいたいところです」(同)

 向井は「マッサマン」としてお茶の間の人気者になれるのか。今後に期待したい。



村上春虎(ライター)

村上春虎(ライター)

1976年生まれ。バラエティ番組や情報番組などテレビ番組の制作に携わる傍ら、現場で見聞きした情報やリサーチしたネタをネット記事で放出する。

最終更新:2023/07/29 18:00
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