コラム
仁科友里「女のための有名人深読み週報」

竹内由恵アナ、三浦瑠璃氏に通ずる視聴者を“イライラさせる”という才能

2023/03/30 21:00
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman

 一昔前のバラエティ番組は、今よりもっと毒のある発言が求められていたと思う。例えば、「都落ちだと思わないで」と言ってきた知人に対し、「お前なんて〇〇に住んでいるくせに」と言い返すくらいの過激さが必要だったが、 今の時代、ここまで言うと、静岡だけでなく、〇〇に住んでいる人もコケにしたことになり、竹内アナの敵が多くなりすぎてしまうのだ。その点、「思ってねーし」で留めた竹内アナは、視聴者に“ほどよい”イライラを与えたのではないか。

 『あちこちオードリー』で竹内アナは、学生時代の自分のことを「たまに言う一言でクラス全員が笑ったり」「(狙って笑わせたわけではなく)天然で」と分析していた。彼女は天然ゆえに人をイライラさせるけれど、だからこそ、後味がそう悪くならず、彼女自身も叩かれすぎないという稀有な才能を持っているような気がする。この能力を生かさない手はないだろう。

 過激さが敬遠される一方、それでもある程度、悪役や憎まれ役が必要であるバラエティ番組において、竹内アナの“ほどよい”イライラは、「いいネタを提供した、いい仕事をした」と評価されるように思うのだ。

 なお竹内アナは、『あちこちオードリー』放送後から約1週間後の3月28日に、第2子妊娠を発表した。もしローションぬるぬる仕事なんてやっていたら、おなかの子どもにどんな悪影響があるかわからず、番組に苦情が殺到することだろう。当分、体を張る仕事はあきらめて、天然ボケならぬ天然イライラを極めていただきたいものだ。



最終更新:2023/03/30 21:00
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