カルチャー
井上トシユキ氏インタビュー

SixTONES・田中樹も標的に! ITジャーナリストに聞く、ジャニーズの流出騒動が多発するワケ

2023/02/25 17:00
井上トシユキ(ITジャーナリスト)

――ジャニーズタレント本人や事務所が、流出騒動を起こさないためにすべき対策を教えてください。付き合いのあった女性に写真や動画をバラまかれるというケースは、そもそも「異性交遊をしない」に尽きるのかもしれませんが……。

井上 ジャニーズの方はモテて当然ですし、女性と遊ぶのはしょうがないと思います。そこを事務所がコントロールするのは難しいのではないでしょうか。となると、タレント本人が相手を傷つけず、どれだけきれいに別れるかという点が大事ですが、先にも少し触れたように、タレントとマネジャーが常日頃からしっかりコミュニケーションを取り、男女間のトラブルも相談できるようにしておくことが何よりも重要。あくまでこれも仕事に関わる問題であるという前提で、マネジャー側が「何かあったらすぐ話してね、あなたを守るからね」とタレントに伝えておくのも手だと思います。

――むやみやたらにプライベートで写真や動画を撮らせないというのも大事なのかなと思うのですが、いかがでしょう。

井上 スマホにカメラがついている今の時代、たとえタレントだとしても、プライベートでは簡単に撮らせちゃう。それがリスクだと思っていないんです。女性側も、撮影した時点では、流出させようなんて気はさらさらないでしょうしね。ただ、関係が切れた後、すぐ投稿できる場所=SNSがあるから、カッとなって流してしまう……というのが実情だと思います。だから、最初から「撮らせない」というのもなかなか難しいのではないでしょうか。

――では一方で、外部からの裏アカ特定のリスク対策についてはどうでしょうか。

井上 本人ができることは、鍵をかけ、パスワードを複雑にしておくことです。事務所もタレントに、「プライベートのアカウントの管理をちゃんとしないと、何か流出して騒ぎになった場合、対応しきれないことがある」と、日常的に伝えておくべきでしょうね。

――例えば、事務所が入所時点で、今後、裏アカとして使用されるであろうもともと持っていたアカウントを削除させるというのもアリでしょうか。

井上 今の時代、事務所はタレントの公式アカウントに関しては、かなり厳しく管理しています。おそらくジャニーズもそうだと思いますが、芸能プロダクションはSNS講習会を開いて、気をつけるべき投稿内容をタレントに指導しており、大きなトラブルが起こった際は、アカウント削除や最悪解雇に至ることも説明しているんです。徹底しているところだと、契約書にその旨を記載している場合もあります。

 ただ、事務所がタレントに対し、「プライベートのアカウントを持たないでください」というのは無理だと思います。そこまでプライベートを縛るのは、このご時世できないでしょう。だからこそ、管理を徹底してほしいと伝え続けることが大切なんです。

――ジャニーズ事務所は、長らくネットと距離を置いてきましたし、SNS関係にまだまだ疎い印象です。

井上 疎いのは間違いなくそうだと思います。今の若いタレントはみんな各SNSに裏アカを持っていますし、こうした流出騒動は“やらかす”ものという前提で、まずはそれをすぐ鎮火させるにはどうすべきかを考えるのがいいでしょう。流出騒動を起こさないための対策は、その次に取り組むことなのかもしれませんね。



井上トシユキ(ITジャーナリスト)

会社員を経て1989年より、主にIT、ネットから時事問題に関する取材執筆活動を開始。著書に『2ちゃんねる宣言(増補版) 挑発するメディア』(文藝春秋)などがある。

最終更新:2023/02/25 17:00
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