コラム
「元極妻」芳子姐さんのつぶやき145

「床屋での奇襲」はヤクザの定番! 元極妻が語る、山口組分裂抗争の行方

2022/11/20 16:00
待田芳子(作家)

 もう一つ気になるのは、分裂した山口組の動きですよね。

 車両特攻やガラス割り(拳銃で事務所や住宅を撃って、窓ガラスなどを割る脅し的なアレ)も続いていますが、やはり大きいのは、10月26日、神戸山口組から独立組織になった池田組・池田孝志組長が襲撃された事件ですよね。その現場は、床屋さんでした。 

 床屋さんといえば、奇襲の定番。映画『仁義なき戦い』『ゴッドファーザー』でも描かれましたが、リアルでも山口組直参だった中野太郎会長が襲撃されています。無防備な状態を狙うだけならお風呂屋さんでもいいんですが、床屋さんはお店の構造的にヒットマンが撃ってすぐ逃げられるからでしょうね。

 とはいえカタギさんも使うところですから、「また暴力団か!」となるのは当たり前です。

 しかもヒットマン氏はボディーガードさんたちに返り討ちに遭ってますし、夜にはリベンジ的に自動車を撃つ事件もありました。世間的な批判はますます高まっちゃいますよ。

かつての同志を撃ちに行かせる非情さ

 あと、ヒットマン氏が所属組織の若頭だったのも気になりました。ヒットマン氏は、神戸山口組から六代目山口組に戻った山健組傘下の妹尾組若頭です。ネットでは「なぜ若い衆に行かせないのか」という話も出ていますね。事実上のナンバー2にかつての同志を撃ちに行かせるって、まんま映画です。

 池田組長も、山健組の皆さんも、六代目山口組体制を批判。離脱して神戸山口組を結成したのですが、まとまることができずに、今こうなっているわけです。年内も車両特攻やガラス割りは続くと思う一方、大きな事件は起こらない気がします。気がするだけですけど。

待田芳子(作家)

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻。夫とは死別。本名・出身地もろもろ非公開。自他共に認める癒やし系。著書に『極姐2.0 旦那の真珠は痛いだけ』(徳間書店)がある。

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最終更新:2022/11/20 16:00
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