“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第617回】

中森明菜・再始動、取材力低下の「週刊新潮」と肝心なことに触れない「女性自身」

2022/09/13 21:30
神林広恵(ライター)
「女性自身」9月27日・10月4日合併号(光文社)

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 熊本県議が甲子園の観客席で缶酎ハイを飲み加熱式たばこを吸って問題に。で、それを指摘されるとおかしな言い訳と逆ギレ。しかしSNSが普及した昨今、映像や動画といった“証拠の目”は多く、言い訳の嘘が暴露され、さらに釈明。あるよね、地方議員の横暴ぶりと劣化問題。しかも、こうしたことがあると、いもづる式で類似事例が表面化することが多いが今回も!? しかし膿はなかなか出しきれないのが現状かも。

第617回(9/8〜9/13発売号より)
1位「独占スクープ 中森明菜 LA→東京 隠遁生活から紅白で伝説」(「女性セブン」9月22日号)
参照「家族と断絶20年『中森明菜』謎の再始動の裏に『海外拠点』『NHK紅白』」(「週刊新潮」9月15日号)
2位「聖子と明菜 因縁40年『奇跡の紅白共闘』」(「女性自身」9月27日・10月4日合併号)
3位「シリーズ人間 精神科医・香山リカさん(62)北海道で僻地医療を――『本名・中塚尚子。自分をだますのはやめました』」(「女性自身」9月27日・10月4日合併号)

 5年のブランクを経て再起動を宣言した中森明菜周辺が騒がしい。新個人事務所「HZ VILLAGE」を設立し、Twitterも始めた。そんな明菜について、芸能マスコミももちろん飛びつく。そして女性週刊誌各誌も明菜特集を組む中、「女性セブン」が独占スクープとしてその内幕をレポートしている。

 しかし、そこから浮かび上がってきたのは老舗週刊誌「週刊新潮」(新潮社)の驚くべき取材力の低下だった(笑)。どういうことか。明菜に関しては先週の「女性自身」が明菜を長年支えてきたマネジャー兼恋人と決別し、新事務所を設立したことを報じていた。そして、複数の大物音楽関係者たちが明菜をバックアップする動きがあることも。

 その2日後に発売された「セブン」では、明菜復帰のバックには、元マネジャーに代わって新事務所の監査役に就任した弁護士A氏の存在があることを報じている。

 記事によれば、新事務所は「都心のオフィス街に佇むビルの一室」にあり、「夏前にB氏(元マネージャー)の会社から、明菜さんとの契約を解除したという通達が各レコード会社にあった」という。さらに記事は、明菜のこれまでの軌跡、そしてカムバックと紅白歌合戦出場の可能性、ディナーショー再開などについて言及していく。

 さらに明菜のカムバックをサポートする敏腕弁護士A氏を直撃、前事務所との契約解消、レコード会社との折衝や再始動についてコメントを掲載した。

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