芸能
『ザ・ノンフィクション』レビュー

『ザ・ノンフィクション』箱根と京都、芸者の違い「母と娘の芸者物語 ~箱根で生きる女たち~」

2022/08/30 11:17
石徹白未亜(ライター)

 少し前に『ザ・ノンフィクション』恒例シリーズとなる京都の「舞妓物語」が放送された。同じ芸者がテーマでありながら、京都回がずいぶん暗かったのに対し、この箱根回は明るい印象だった。

 ただ、今回の場合は土地柄以前に、芸者の置かれた「境遇の違い」がある。箱根の茶々とるかは、母親が芸者かつ置屋の女将をしている2世であるのに対し、京都の舞妓たちは、地方から舞妓に憧れ京都にやってきていた。この違いは大きいように思う。

 茶々もるかも幼少の頃から芸者を目指していたわけではなかったようだが、自宅が置屋で、その風景を見ながら育ったことで、仕事上の大変さや喜びをおのずと理解していたのだろう。

 理想と現実のギャップに「こんなはずでは」とあとから悩むことは、京都の舞妓たちよりは少なかったのではないかと思う。それが箱根の明るさにつながっているように見えた。

 京都の暗さ、箱根の明るさの背景には、こうした境遇の違いのほかに、芸者の就業形態の違いも多分にあるように思った。

 京都の場合、舞妓になるには年齢的な都合から中卒で飛び込まないといけない。一方、箱根の茶々もるかも高校を卒業してから、この世界に入ることを決めている。

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