カルチャー
モルモット吉田氏に聞く

『ゴールデンカムイ』はどちらに転ぶ? 映画評論家が語る「マンガの実写映画化」の成功作と失敗作

2022/06/18 16:00
サイゾーウーマン編集部

 今発表されているマンガの実写化映画では、最も注目されているといっていい『ゴールデンカムイ』。吉田氏は、その成功のカギをどこに見ているのか。

 「マンガをそのまま実写に置き換えられているか」という点は、やはり同作でも重要で、「特に北海道の大自然は、今ではCGでいくらでも作ることができると思いますが、やはり本物の自然で撮影した映像を使わないと、なかなか迫力は出ないと思います。また、原作のダイナミックなアクションシーンをどれだけ実写化できるのかもポイントでしょう」とのこと。

 また、同作ではアイヌ民族の少女・アシリパが主要キャラクターとして登場するが、そのキャスティングが重要と、吉田氏は言う。

「ネイティブの人を必ず起用しなければいけない、とまでは言わないにしても、その点は考えてキャスティングすべきだと思います。しかし現在、ほとんどの日本映画は、複数の企業が出資を行う製作委員会方式で作られている。各所からさまざまな意見が出る中、結果的にアイヌには全く関係ない、興行的に安定しそうな俳優がキャスティングされるなんてことが、残念ながら起こりそうな気はします。それでも、史料を読み込み、当時のアイヌのメイクや衣服を再現するなどは必要でしょう。そもそも原作は、かなり史実を踏まえた形で描かれているようなので、実写版でもそれに匹敵するくらいのことをしなければ、原作ファンは納得しないと思います」

 一方で、“不死身の男”杉元役の俳優については、すでにネット上で予想合戦が過熱し、長瀬智也、岡田准一、小栗旬など、さまざまな俳優の名前が挙がっているが、「鈴木亮平が理想的なキャスティングでは」と吉田氏。

「彼はマンガの実写モノに強い。『HK 変態仮面』(13年)『ガッチャマン』(同)『TOKYO TRIBE』(14年)『俺物語!!』(15年)など、どんな役でも違和感なく演じてきました。役に合わせて肉体改造を惜しまないことでも知られているので、もし杉元役に抜てきされたら、“不死身”の体を作ってきてくれると思いますよ」

 まだ具体的な公開日は決定していない実写版『ゴールデンカムイ』。果たして成功するのか、失敗するのか――劇場で確かめる日を心待ちにしたい。

サイゾーウーマン編集部

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最終更新:2022/06/18 16:00
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