コラム
知られざる女子刑務所ライフ145

覚醒剤をやめた人が見たくない「映像」とは? コロナ禍で増えたアレを元ポン中が「アカン」というワケ

2022/06/12 16:00
中野瑠美改め瑠壬(作家)

 でも、懲役太郎さんはかなり前にやめてるのに、テレビで見ちゃうと、「せっかく忘れてるのに!」てなる映像があるそうです。

 コロナワクチン接種の場面の動画や画像ですね。ほんまに瑠美の友達の間でも「アレはやめろ」「アカン」と話題です。

「あんなふうにやっちゃうんだ……」
「ズブッといくんだ……」
「あんだけ刺さるんだ……」
とか、そんな感じです。

 細かいことゆうと覚醒剤の打ち方とは違うんですが、関係者一同の意見としては「あの映像は見たくない」ちゅうことです。

 編集者さんによると、法律ではないですが、依存症問題の正しい報道を求めるネットワークが作成した「薬物報道ガイドライン」というものもあって、マスコミに対して気をつけてほしいことが書いてあります。 

 「注射器」や「白い粉」をイメージ映像として使わないことや、クスリへの興味を煽るような報道をしないこと、薬物依存症患者の人格を否定しないこと、カメラで追い回さないこと、更生を美談にしないこと、などなどです。

 ほんまにその通りです。みんなこれで傷ついてます。まあクスリに手を出すほうが悪いんですけど、更生のために温かく見守ってほしいです。

中野瑠美改め瑠壬(作家)

1972年大阪・堺市生まれ。覚せい剤取締法違反で4回逮捕され、合計12年の懲役を経験。出所後は、刑事収容施設への差し入れ代行業や収容者と家族の相談窓口などを行う。現在は堺市内で「Night Space祭」を経営。著書『女子刑務所ライフ』(イースト・プレス)がある。

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Instagram:@rumichibi1209

瑠壬公式YouTube

最終更新:2022/06/12 16:00
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