カルチャー
【サイジョの本棚・打ち合わせ編】

相葉雅紀が読んだ『錦繍』は、嵐のいまと重なる!? 「別れと再会」の物語を味わう

2022/05/28 11:00
保田夏子

編集・B子 さて、『錦繍』を読んだ相葉ちゃんにおすすめするなら、どんな本がいいかな? さっき「まずは基礎から固めていくみたいな、相葉さんの真面目さを感じる」チョイスだと言ってたけど、その“基礎”ともいえる作品や作家は、個人的にも気になる。

ライター・保田 『模倣犯』や『最悪』を読んだ相葉さんは、エンタメ系が好きなのかなと想像して、伊坂幸太郎作品を推したい! あまり読書をしない人でも、楽しく読める作家じゃないかな。

編集・B子 伊坂幸太郎は、生田斗真やHey!Say!JUMP・山田涼介が出演した映画『グラスホッパー』(15年)の原作者だよね。最近も、海外の文学賞にノミネートされたってニュースを見たよ。

ライター・保田 そうそう。英・ダガー賞にノミネートされた『マリアビートル』は、『グラスホッパー』(どちらも角川書店)と同じシリーズなの。同作は『ブレット・トレイン』としてブラット・ピット主演で映画化が進んでいて、今年公開予定みたい。ストーリー構成の巧みさは世界レベルのお墨付きっていっていいんじゃないかな。

編集・B子 でもさ、シリーズものって読書初心者にはハードル高くない!? 相葉ちゃんはきっと、「1冊で伊坂幸太郎の面白さがわかる」って作品を読みたいはず!

ライター・保田 ちょっと待って、答えを急ぐな(笑)。私が相葉さんにおすすめしたいのは、伊坂幸太郎の連作短編集『死神の精度』(文藝春秋)。主人公の男性「千葉」は、人の死を判断するためにこの世界に派遣された死神という設定で、この仕事を通して、いろんな人の人生と死に触れていくの。

編集・B子 へえ〜。ちょっとファンタジー要素もありそう。

ライター・保田 千葉は、人間世界に興味は薄いけど、人間の作る「ミュージック」が大好きで、音楽が作品のスパイスのような役割を果たしている。さらに、千葉がこの世界に現れるときは常に「雨」っていうところが、嵐を想起させるかなって。

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