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エリザベス女王の悩みの種は尽きない……

ヘンリー王子と並ぶ英貴族の問題児? パーティ好きで抗議殺到、親友は「ダイアナ妃のめい」……話題のマナーズ三姉妹

2022/04/20 11:20
堀川樹里(ライター)


 年間3万9000ドル(約495万円)の学費がかかる歴史ある全寮制女子校セント・マーガレットスクールで教育を受けた後、自らの得意とするマーケティング、ブランド戦略、イベント・マネージメントの分野で活躍。

 LVMクリエイティブ・リレーションズという会社を立ち上げたり、母が運営するポッドキャストに出演するなど、ファミリービジネスにも積極的に参加している。学士号は取得していないが、仕事に生かしたいとカリフォルニア大学ロサンゼルス校でビジネスとデジタル・マーケティングを学び、優秀な成績を収めた。



 モデルのオファーも引き受けており、親友はダイアナ妃のめいとして有名なレディ・キティ・スペンサー。ハイソサエティ・パーティでは、よく一緒に写真撮影に応じている。



 そんなヴァイオレットがビーヴァー城で暮らし始めたのは8歳の時。祖父が亡くなり、父親がラトランド公爵の称号と城を引き継いだからだ。イングランド中部、レスターシャー地方の650ヘクタールもの広大な敷地にそびえ建つ巨大な城に住み始めた時のことを、「怖くてたまらなかった」と回想している。

 自分の寝室から表玄関までは早足で歩いても7分かかるほど遠く、その間には城が攻められても応戦できる剣やマスケット銃、カノン砲を集めて飾った広間が続き、歴史ある調度品も、何もかもが子どもにとっては不気味だったという。



 庶民の暮らしとは程遠い異次元環境の中育った三姉妹だが、すぐに適応。18歳の誕生日に舞踏会を主催するというしきたりに向けて、貴族ならではの「パーティ・ノウハウ」を身につけた。ヴァイオレットは雑誌「Vanity Fair」のインタビューでは、「どうやったらパーティを開けるのか、私たちはそういう教育も受けて育った。でも、楽しんだりパーティをした翌朝の9時には起きて、きちんと仕事にも行ける」「仕事に行き損ねたことは一度もない。バランスをちゃんと取ること、それが人生において大事なことなのよ」と語り、階上(社交)と階下(仕事)のケジメはしっかりつけていると胸を張った。



 そんなヴァイオレットだが、2015年にロンドンの近隣住民から受け取った「パーティがうるさい」という抗議書をネットにさらし、友人らと共に小馬鹿にするようなコメントを書き込んだため「貴族だからといって、見下しているのでは?」と世間のひんしゅくを買ってしまった。

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