コラム
“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第591回】

悠仁さま「コピペ問題」でマスコミが将来の天皇に忖度!?  後追い報道の摩訶不思議な経緯

2022/03/01 21:00
神林広恵(ライター)

 というのも「セブン」発売当日、このコピペ問題は宮内庁の発表もあり、全国各紙でも取り上げられたのだが、しかし、なぜ問題が発覚したのかはきちんと書かれていないのだ。外部から指摘があったとか、週刊誌関係者からの指摘があったとか、なんだかあやふや。

 確かに、この問題は「セブン」だけでなく同日発売の「週刊新潮」(新潮社)でも特集されていたが、だからって――。まるで報道ではなく、善意の第三者からの指摘で発覚したとでも言いたいらしい。しかも、悠仁さまもその指摘に感謝していると書いた社も。

 そもそも「コピペ問題」などと言うとなんだか軽い感じになるが、これは立派な盗作、剽窃問題である。しかし大手マスコミが、それを矮小化しようとしたのかな。将来の天皇に忖度!? そしてスクープ報道したメディア名を明記せず、曖昧な言葉で同業他者の手柄を明記しない。ちゃっかりと後追い報道はするくせに。そんなメディアの特性も改めて浮き彫りになった。

 「女性自身」にある赤川次郎氏の不定期連載「三毛猫ホームズが開く 明日の窓」は毎回瞠目に値するものだ。今回もまた素晴らしい。取り上げられたテーマは性暴力、そしてジャーナリスト伊藤詩織さんだ。

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