コラム
“中学受験”に見る親と子の姿

中学受験、余裕の「1月校」でまさかの不合格、「終わった」から挽回できる?

2022/01/09 16:00
鳥居りんこ(受験カウンセラー、教育・子育てアドバイザー)

 中学受験においては「お試し受験は合格できる学校を選ぶ」というのが鉄則ではある。第1志望校の本番受験前に合格切符という名の「自信」を手にし、弾みをつけての本命校受験にさせたいということが「お試し受験」のポイントのひとつになるからだ。

 よって、塾もセオリーに従って、合格が確実に取れる学校を勧めてきやすいが、合格より何より必要なことは、「場慣れ」である。

 やはり、受験本番の空気は模試とは全く違う。しかも中学受験は生まれてまだ12〜11年しか経っていない子たちの受験なので、この空気感を初めて経験するという子どもたちが大半。その空気に呑まれる子も決して少なくないのである。よって「まさか」が起きることも決して珍しい話ではない。

 しかし、ここが中学受験の面白いところであるが、「まさか」を体験した子ほど、短期間で驚くべき成長を遂げることも、また多い。

 慎吾くんは語る。

「中学受験って、自分の人生を“自分事(じぶんごと)”として捉えた最初の瞬間だった気がしますね。あの時、自分はどうしたいのか? どうしたらいいのか? ってことをストレートに考えていた気がします。中学受験、やって良かったと思います」

 慎吾くんはB中高を卒業した後、一昨年、MARCHのひとつに入学。自身の中学受験体験が忘れられず、大学入学後は塾の講師をしている。今は、卒業後の進路に中学受験塾を考えているそうだ。

鳥居りんこ(受験カウンセラー、教育・子育てアドバイザー)

エッセイスト、教育・子育てアドバイザー、受験カウンセラー、介護アドバイザー。我が子と二人三脚で中学受験に挑んだ実体験をもとにした『偏差値30からの中学受験シリーズ』(学研)などで知られ、長年、中学受験の取材し続けている。その他、子育て、夫婦関係、介護など、特に女性を悩ませる問題について執筆活動を展開。

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最終更新:2022/01/09 16:00
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