コラム
2021年の女子アナを振り返る

宇垣美里、桑子真帆……女子アナには「ウラオモテ」が必要!? 2021年話題の女子アナを斬る

2021/12/30 21:00
仁科友里(ライター)

 それでは今後の宇垣アナは、どんな個性を出していけばいいのだろうか。同インタビューでこんな発言もしていた。

「『あのとき聞き流しちゃったけど、あの言葉に対しては怒ってよかったんじゃない?』と、そのとき怒らずにニコッとしてやり過ごした自分がすごく不甲斐ないと思ってウジウジしたり、一方で(中略)『あの言い方はなかった。もっと丁寧で優しくて人を傷つけない言い方があった』と反省したりするんです」

 この発言から考えると、宇垣アナは「傷つけられること」と「傷つけること」を恐れているのではないだろうか。そしてこの「傷つく」ことに敏感なセンスというのは、ものすごい金脈だと思うのだ。一般の女性から見れば、宇垣アナのように恵まれた人でも傷つくんだ、傷ついていいんだと励まされたような気持ちになり、特に同性のファン層の拡大が期待できる。

 実際に仕事で接する人や組織に対しては「相手を言い負かさない、恨みを買うようなことをしない」ことを信条としながら、オモテでは「傷ついた自分」をどんどん出していく。

 12月9日配信のウェブ版「フラッシュ」(光文社)で「本当に性格のいい局アナ」ランキングを発表していたが、ウラオモテをうまく使い分け、周りのスタッフに「テレビではあんなことを言っているけど、すごくいい人だよ」と思われると、さらなる飛躍が期待できるのではないだろうか。

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