コラム
【連載】わが子から引き離された母たち

出産した息子と25年前に生き別れに……10歳年上の芸術家と結婚、62歳女性の悲劇

2021/12/30 11:00
西牟田靖

――Bさん自身は子育てに関わらなかったんですか?

 好きなとき、気が向いたときだけ抱っこしたり、面倒を見たり、その程度です。しかも彼は自由な人。急にどこに行くかわからない。

 親子3人でフェスに行ったときがそうでした。私たちを放置して、パーッと好きなバンドを見に行きましたし、帰りは帰りで、「あの電車に乗るぞ」と言って、ひとりだけパーッと走って飛び乗ったりするんです。幼い子どもとお世話用のカバンを両方抱えてゆっくりしか歩けない私にはついていけなかった。

――生活費に関してはどうでしたか? 芸術家と言えば、収入的に不安定なイメージがありますが。

 息子が赤ん坊のときは彼がすべて持ちました。私は教師を辞めて、子育てに専念していましたからね。その当時は作品が売れに売れていた時期だったので、羽振りはかなり良かったです。タンスの中にお札が数十枚も積み上げてあって、「勝手に使ってもいいよ」と言っていたほどですから。その割には、日々のやりくりについて、「俺の稼ぎを勝手に使いすぎだ」と強く言ってケチをつけてきましたけどね。

――それはつらいですね。

 そうやって、アトピーのこととか、生活費のこととか、彼の考えに合わないと、急に機嫌が悪くなって、ガミガミ強く言われたり、加えて暴力を振るわれました。Bは怒り方がヒステリックで急なんですよ。

 例えば、いきなりかみついてきたり。あとちゃぶ台返しもありましたね。子どもと食事していたら、いきなりちゃぶ台をバーンとひっくり返して、その後、頭をげんこつで殴ってくるんです。それで何か自分だけでは手に負えないというふうに判断すると、電話で義母を呼ぶんですよ。

――強烈なマザコンって言ってましたよね。

 最初の頃は、義母も私に「がまんしてね」と言ってくれました。でも、やっぱりそこは親子、しかも母子密着してずっと生きてきた親子ですからね。私が暴力を振るわれていることがわかっていても、Bが間違ったことを言っているってわかっていても、結局、最後はBの味方をするんですよ。その挙げ句、私が悪いと言って2人して責めるようになりました。

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