コラム
【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!!

皇族の“特権”を失った元・プリンセスはハードモード! 「使用人」として生きた皇女の忌まわしい事件

2021/11/20 17:00
堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト)

堀江 おそらく……藤原道雅が真犯人なのだろうけど、そんな上流貴族を罰すると朝廷の権威は地に落ちてしまう。殺人事件の被害者で、父親から愛されぬ皇女にすぎない元・プリンセスより、素行が悪くても上流貴族である藤原道雅を守ったほうが、身分秩序は維持できると冷徹に判断された結果かも。

――本当に気分が悪いです。当時の宮中は完全な男社会、身分社会なんですね。

堀江 うわさによると、藤原道雅は、元・プリンセスに恋していたものの、自分に振り向いてもらえなかったので、殺させたのだ、と。うわさが事実なら、道雅は正真正銘のサイコパスで、そんな男から一方的に恋されてしまった元・プリンセスが哀れです。

――父親も父親だし、好いてきた男も超サイコパス……本当に悲しいですね。

堀江 現在の皇女がたの“守られた”人生には、考えられないような話ですよね。

 さて、次回からは、皇女としての人生を捨てるかのように結婚した小室眞子さんの実家・秋篠宮家の教育事情などをここ20年ほどの雑誌記事をベースに分析していきたいと思います。お楽しみに!

堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト)

1977年、大阪府生まれ。作家・歴史エッセイスト。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業。日本・世界を問わず歴史のおもしろさを拾い上げる作風で幅広いファン層をもつ。著書に『偉人の年収』(イースト・プレス)、『眠れなくなるほど怖い世界史』(三笠書房)など。最新刊は『隠されていた不都合な世界史』(三笠書房)。

記事一覧

Twitter:@horiehiroki

原案監修をつとめるマンガが無料公開中。「La maquilleuse(ラ・マキユーズ)~ヴェルサイユの化粧師~」 最新刊は『本当は怖い江戸徳川史』(三笠書房)

最終更新:2021/11/20 17:00
アクセスランキング

今週のTLコミックベスト5

  1. 塩対応な私の旦那様はハイスペックな幼馴染!?~トロトロに甘やかされて開発される体~
  2. 交際ゼロ日で嫁いだ先は年収5千万円のスパダリ農家~20歳、処女を弄ぶ優しい指先~
  3. お花屋さんは元ヤクザ~閉店後の店内で甘く蕩ける~
  4. 体育会系幼馴染は世界一の溺愛男子~全人類の好感度がある日見えたリケジョの私~
  5. 淫魔上司は不器用な溺愛男子~インキュバスが魅せる激甘淫夢は人外の快感~
提供:ラブチュコラ
オススメ記事
サイゾーウーマンとは
会社概要
個人情報保護方針
採用情報
月別記事一覧
著者一覧
記事・広告へのお問い合わせ
プレスリリース掲載について
株式会社サイゾー運営サイト