ブレーク前夜?

ミスチル桜井和寿の長男・櫻井海音、“目の演技”が強みも“立ち方”が課題!? 『つま好き』『嘘喰い』……起用途切れぬ演技の魅力とは?

2021/11/07 16:00
サイゾーウーマン編集部

口元があまり動かないが、「目」で繊細な感情を表現

秋草氏 櫻井さんは表情の作り方が良いと思います。顔全体というか、主に「目」ですね。櫻井さんの特徴として、“口元があまり動かない”というのがあるので、顔の筋肉の全体がわかりやすく変化することはあまりないのですが、繊細な感情の動きをちゃんと作っているので、それが目に表れています。

 たとえば第5話の冒頭、新しいマネジャーを紹介されて、千歳と顔を合わせるシーンでは、目に「ヤバイ……」という緊張感が出ていて良いです。その後の、CM撮影中に企業の偉い人たちを紹介された際の微妙な表情も、「ありがとうございます」と声は明るいのに、目線は対象人物に合わせず、寂しそうに笑うことで不安な気持ちや寂しさを表現できています。

 また、千歳の帰りが遅くてイライラするシーンでは“少し睨むような目線”から、わざとウソをつくときの“イタズラ少年のような目”になり、さらに「これ(映像資料)見てもいいですか?」と言った千歳が自分の映像を見てくれるとよろこぶシーンでは“うれしそうな目”になる。この短い時間の中で、いろいろな表情を見せてくれていて、藤代という人物の魅力が出ていると思います。

 一方、藤代が発熱で倒れ、千歳に看病されているシーンでは、少年に戻ったような表情と声色で母性本能をくすぐっている感じが良いですね。20歳という若さや、まだ俳優の経歴が長くないことが、微妙な危うさや儚さ、繊細さを表現することに好影響を与えているように感じました。

つまり好きって言いたいんだけど、(4)
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