[再掲]インタビュー

「西成のホームレス男性とデート」エッセイが大炎上! 釜ヶ崎で過去にも起こった“ジェントリフィケーション”とは?

2021/04/16 17:26
サイゾーウーマン編集部
新今宮ワンダーランド公式サイトより

 大阪市が取り組む新今宮エリアのブランド向上事業「新今宮ワンダーランド」。そのPR記事として、島田彩氏が「note」に公開したエッセイ「ティファニーで朝食を。松のやで定食を。」が大炎上している。

 このエッセイは、新今宮エリアに足を運んだ島田氏が、大衆酒場で居合わせたおじさんにごちそうしてもらったことをきっかけに、この街に“借りを返す”と決意するところから始まる。次の日、島田氏は、ひょんなことから新今宮エリアにある「西成」のホームレス男性と出会い、松のやで定食を奢る。

 また、男性にタバコや缶コーヒーを奢る代わりに、新今宮のツアーガイドを頼んだり、自身を褒めてもらうなど、貸し借りを続けながら、街を散策するのだが、文章の端々から“上から目線”が滲むと物議を醸し、「ホームレスの男性を暴力的に消費している」「貧困をエンタメにするな」と物議を醸した。加えて、これが大阪市と電通主導の事業の一環であることが、炎上に拍車をかけたのだった。

 この話題にちなんで、ネット上では「ジェントリフィケーション」というワードが注目を浴びた。これは、「都市の高級化」現象を指す言葉で、具体的には、「都心部の比較的低所得者層の移住地域を再開発することによって、地価を上昇させ、その利潤を得る」ことなのだが、これが進むと、もともとこの地域に住んでいた人たちが、追い出されかねないという問題をはらんでいる。この「新今宮ワンダーランド」は、まさにそれに当たるといわれているのだ。

 サイゾーウーマンでは過去、西成の釜ヶ崎で生きる“女性”にクローズアップした記事を公開したが、そこでジェントリフィケーションの話題が登場していた。釜ヶ崎を舞台にした映画『月夜釜合戦』の監督・佐藤零郎氏が、「釜ヶ崎でジェントリフィケーションが起こったのはこれが初めてではない」と語る意味とは? この機会に同記事を再掲する。
(編集部)


(初出:2019年6月15日)

オンナたちの釜ヶ崎――圧倒的「男性社会」で生きてきた「私娼」「女性ホームレス」の姿

 大阪府大阪市西成区の北部に位置する、あいりん地区――旧地名の「釜ヶ崎」と呼ばれることも多い同地区は、簡易宿所や寄せ場が集う「日雇い労働者の街」「ドヤ街」として、全国的にその名を知られている。「酔っ払いのおっちゃんたちが路上でたむろしている」「盗品や薬、違法DVDなどを売る泥棒市をやっている」「シャブの取り引きや賭博は日常茶飯事」「治安が悪いので女性は昼間でも行かない方がいい」――そんな種々雑多な「釜ヶ崎のウワサ」を耳にしたことがある人も少なくないのではないか。

 そんな世間から“特殊な街”という印象を持たれている釜ヶ崎を舞台にした映画『月夜釜合戦』が、今春全国ロードショーされた。古典落語『釜泥』をベースに、釜ヶ崎の繰り広げられる騒動を描いた人情喜劇で、昨年ポルトガルで開催された「ポルト・ポスト・ドック国際映画祭」のインターナショナルコンペティション部門で、日本映画初のグランプリを受賞。同作は、映画ファンからも好評を得ており、今年3月東京公開含む2巡目の全国公開も行われている。

 同作の大きな特徴は、主人公を含め、釜ヶ崎に暮らす「女性」の姿がクローズアップされている点だ。先に記したように、釜ヶ崎から連想されるイメージは男性が中心にあるが、釜ヶ崎の女性たちは、いったいどのように生きているのか――今回、『月夜釜合戦』の監督・佐藤零郎氏と、女性ホームレスの研究を行う立命館大学産業社会学部准教授・丸山里美氏に話を聞いた。

定点観測・釜ヶ崎
今後、大阪市が新今宮エリアをどうしていくのか、注目しておかなければ

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