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3時のヒロインが容姿ネタを捨てると宣言! 「ブスいじり」をやめ、“お笑いの定型”を打破しようとする動きが活発に

2021/04/10 20:00
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman

 女性お笑いトリオ・3時のヒロインが「容姿に言及するネタを捨てる」と宣言し、話題になっている。

 ことの発端は、4月7日に放送された『エンタの神様』(日本テレビ系)。3時のヒロインはネタの途中で、メンバーの福田麻貴を<2年ぬか床に漬けたあいみょんみたいな顔をしてる><リトグリに書類審査で落ちたみたいな顔をしてる>などといじる場面があった。

 するとネット上では、あいみょんとリトグリの容姿をバカにしているように感じたといった意見が噴出。こうした声は福田の耳にも届いたようで、彼女は4月8日、Twitterで釈明した。

<エンタのネタ、あいみょんさんとリトグリさんのファンの方これだけは弁解させて下さい!
もともと他にもいくつかあって…
ex:パンストかぶった永野芽郁
似てると言われたことのある芸能人を挙げて、それよりだいぶ下だ、という表現で作ったものでした!
実に悲しい弁解ですが
気をつけよう…。>

続けて、3時のヒロインは今後、容姿に言及ネタを捨てると宣言したのだ。

<あと今度改めて詳しく書きますが、この数週間で容姿ネタに関してじっくり考える機会が何度かあって、私達は容姿に言及するネタを捨てることにしました!思いはまた書きます。エンタはそう決める前に収録したもので、さらに別番組で5月にもう一本そのようなネタが放送されますが、以降は作りません。>

ブスいじり・自虐の終わりに葛藤する女性芸人たち
 女性芸人の容姿いじり問題と言えば、今年3月に「週刊文春」(文藝春秋)で報じられた、東京五輪・パラリンピックの開閉会式の企画、演出を統括するクリエーティブディレクターであった佐々木宏氏が、タレントの渡部直美を“ブタ”に変身させる演出を提案していた件が記憶に新しい。

 かつての渡辺は自身の体型や容姿を“ブス”として笑いをとることもあったが、時代と共に減少。それどころか、ありのままの姿が素敵だとして海外での活動を活発化させており、佐々木氏の提案には「時代遅れすぎる」「全然面白くない」と批判が殺到した。

 渡辺自身も「このようなオファーが来ていたら絶対に断る」と断言し、<私自身はこの体型で幸せです。なので今まで通り、太っている事だけにこだわらず『渡辺直美』として表現していきたい所存でございます>とのコメントを発表した。

 「女性芸人=ブスいじり」が通用する時代は終わりを迎えているが、3時のヒロインしかり、今後どのような笑いを追求すればよいのか、葛藤を抱える女性芸人は少なくないようだ。

 昨年9月に放送された『アメトーーク!』(テレビ朝日系)では、若手女性芸人が集結し、これからの“笑い”について議論がされた。

 そのなかで、ガンバレルーヤのよしこは<最近、『ブス』とか『デブ』とか容姿いじりがダメみたいな流れになっているじゃないですか。私たちは顔1本でここまでやってきたので、それが無くなると私たちはどうやって頑張っていけばいいのか……>と不安を吐露。

 一方で、ラランドのサーヤは<ブスを売りにする女性芸人も、本当は“ブス”などと罵られ、嘲笑されたくないはずだ>と話し、よしこに<綺麗って言われたくはないってことですか?>と尋ねた。

よしこ<綺麗って言われたくは……なくはないです>
サーヤ<言われたいんですよ。本当は、可愛い、綺麗って言われたいんですよ>
よしこ<……私ホントは可愛い、綺麗って言われたいの?>

 今回の3時のヒロインの決断に対してファンからは、「残念」という声も聞こえるものの、多くは彼女たちの意志を尊重している。容姿に言及しなくとも、3時のヒロインであればきっと面白いネタをつくることができるだろう。新しい笑いのかたちを追及していってほしい。

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最終更新:2021/04/10 20:00
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