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イギリス官邸の“権力猫”とは? 「ねずみ捕獲長」として大活躍、英国民に愛される“猫画像集”

2021/01/29 17:57
堀川樹里(ライター)

 16年4月に、外務省専属ねずみ捕獲長として就任。19世紀に外務相、首相を務めたパーマストン卿にちなんで命名された、ラリーと同じシェルター出身のハチワレ猫(顔の模様が八の字のように割れている猫)。11万人以上ものTwitterフォロワーを誇る人気者で、日本語でツイートしたこともある。

 就任から約2年の間に捕獲したねずみは27匹。母ガモの目の前で小ガモを捕獲したところをパパラッチされ、“無慈悲な殺し屋”だと物議を醸したこともあった。首相官邸のラリーとは犬猿の仲で、威嚇だけでなく取っ組み合いのけんかをしていたことでも知られる。

 皆から愛されたパーマストンだが、19年10月、「おやつを与えたりする職員がいた」ことで体重が激増したこと、また「頻繁に抱き上げる職員がいた」ことがストレスとなり、前脚の毛がなくなるほど毛繕いをしてしまい、飼い主である外務省高官のサー・サイモン・マクドナルドの邸宅で6週間の長期療養休暇をとった。同年12月に現場復帰したことをツイートしたが、昨年推定7歳のシニアになったことから8月に引退。現在は田舎(場所は非公開)に移住し、ゆったりとした老後を過ごしている。

 なお、引退後もパーマストンの“外交猫(DiploMog)”という立場は生涯続くとのこと。後任猫はまだ決まっておらず、外務省のねずみ増加が懸念されている。

大蔵省 グラッドストーン

 16年7月、大蔵省専属ねずみ捕獲長として就任。ラリーやパーマストンの人気を受け、2匹と同じシェルターから推定18カ月の時に抜擢された黒猫で、大蔵大臣/首相を務めたウィリアム・エワート・グラッドストーンにちなんで命名された。公式インスタグラムアカウントを持ち、2万人以上のフォロワーを誇る。就任初日はキャリーケースで過ごしたが、大蔵省は「外に出て、ラリーと出くわし、けんかをしないための予防策」だと説明。グラッドストーンはインスタグラムで「ラリーなんて猫、聞いたことないけど」とぼやいていた。

 就任から1年で22匹のねずみを捕獲しただけでなく2匹のハエも捕ったと発表され、ハンターとしてはピカイチだと称賛されるように。大蔵省のオープンハウスイベントでは、ボウタイ(首輪)に装着されたカメラでグラッドストーン視点からのツアー動画が公開され、話題になった。働き者だが、18年9月に行方不明になり、世間を心配させたこともあった。

 昨年1月に、職員の家でホリデーを過ごし「リモート・ワークというものに挑戦しようと思う」と公言。また、赤の首輪がチャームポイントだが、昨年2月のLGBTヒストリー月間につけたレインボーカラーの首輪は「似合う」と絶賛された。コロナ禍においては大蔵省の公式インスタグラムで、「ステイホーム」「手洗い」「ソーシャルディスタンス」を呼びかけ、話題になった。

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