コラム
仁科友里「女のための有名人深読み週報」

有働由美子アナ、女友達の写真を見て「余りもの」呼ばわり! セクハラじみた発言なのに炎上しないワケ

2021/01/15 12:30
仁科友里(ライター)

 そんな有働アナ、新年早々反省したことがあると同番組で告白していた。『NHK紅白歌合戦』を見ながらお酒を飲み、酔っぱらっていたところ、『news zero』(日本テレビ系)で共演している嵐・櫻井翔が出ていたこともあって、すっぴん寝間着で愛犬を抱いて自撮りをした写真をLINEで櫻井に送ってしまったとのこと。「全然覚えてなくて」と有働アナは言うが、櫻井から「ありがとうございました」とLINEが入ったことで思い出したという。「こんなものを嵐の方に送っちゃったと思って後悔した」そうである。

 この話はネットニュースにもなったが、辛口で名高いYahoo!コメントでも「有働アナ、人間味があって好き」とか「有働さんの面白いところが好き」とか、好意的なコメントが並んだ。しかし私は、この天然エピソードから、有働アナの“ぶりっ子っぽいところ”を、一方、国民的アイドルである櫻井とLINEしていると公言するところに、彼女の“ものすごく高いプライド”が垣間見えるような気がしてならない。

 また、有働アナの内面といえば、2018年に『マツコ&亨のビューティー言いたい放題』(テレビ東京系)で、有働アナの所属事務所の先輩に当たるマツコ・デラックスが、「こう見えてめっちゃ乙女」「なんでこの人が独身でいたんだろうって思うぐらい、誰かにしなだれかかっていないとダメなタイプ」と、有働アナは男性に対して甘えん坊な一面があることを明かしていた。

 実はサバサバ&自虐キャラではないように見える有働アナ。これでは、一気に好感度を失いかねないが、彼女が今もなお高い人気をキープしているのはなぜか。

 おそらく、視聴者の思う有働アナと、マツコの思う有働アナ……どちらが正しいかはどうでもよい。大事なことは「そのキャラの先駆者、第一人者」ではないだろうか。ほかの女子アナが同じことをしたら問題になるのかもしれないが、有働アナの場合、キャラが立っているので、何をしても「あの人はそういう人だから」と受け止められ、ましてやセクハラだなんて言われない。「いつも通りの面白い自虐」として、私以外の人からは拍手喝采を得るのだろう。

 そう考えると、炎上とはキャラのブレからくるものなのかもしれない。思えば、山崎ケイの「ちょうどいいブス」キャラは、全女性を敵に回しても男性に好かれたいのか、それとも、同性にエールを送っているのか、いまいち中途半端な部分があった。何を言うより、誰が言うか。有働アナが築いた自虐キャラは、これからもずっと安泰のようだ。

仁科友里(ライター)

1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)、『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。

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Twitter:@_nishinayuri

最終更新:2021/01/15 12:33
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