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アインシュタインと堀江貴文を敬愛! ジャガー横田と木下博勝医師の息子・大維志、“中2病全開のTwitter”がアツい

2020/12/31 18:00
佃野デボラ(ライター)

 自身のブログで「号泣した」と繰り返し熱く語り、アニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』(TOKYO MXほか)にどハマりしているという西村知美が、劇場版の主題歌「WILL」をアカペラで熱唱し、自身が撮影・編集した画像や映像と合わせ、MV風に仕上げた動画を、「夢幻童子とろりんチャンネル」にアップした。

 西村知美といえば、浅田美代子、大場久美子の系譜を辿る、昭和を代表する「移ろい歌唱力アイドル」だ。本人にもその自覚はあるようで、YouTubeの説明欄に《著作権の関係で、曲は使用していないので、音程もリズムもバラバラで、鼻歌のようなアカペラで歌っています。正直、歌唱力が無いのにアカペラだと更に目立つので、BGMに雨音を入れています》と、謙虚なコメントを寄せている。しかし34年前のデビュー曲「夢色のメッセージ」における「♪ほほ〜えみ〜はっ たやさない〜でっ」の、オカリナを口に含んで歌ってるんか? と聞き紛うような歌唱からはいくらか進歩していると感じられた。BGMの雨音でいい具合に相殺されていたというのもあるかもしれないが。原曲と聞き比べなかったというのもあるかもしれないが。

 そして、このうつろい歌唱+謎の雨音に合わせた映像がまた振るっている。最初は自分が着るつもりで主人公・ヴァイオレットの衣装を購入したが、《17歳くらいのヴァイオレットに私が変装するには、年齢的にも炎上してしまいますよね f(^_^;)》と踏みとどまった西村。《色々悩んだ末、》17歳の愛娘・咲々に着せ、草っ原を歩かせたり、木の前に佇ませたりして、西村が撮影・編集も行い、“MV”を作り上げた。

 娘のプライバシー保護のため、金髪のウィッグの前髪で顔全面を覆い隠しているため、移ろいやすさは多少改善されたものの、好きが高じたゆえの妙な気迫と不気味さをまとった歌声、そして謎の雨音も相まって、かなり珍味な“MV”に仕上がっている。《通りすがりのご年配の男性が「顔隠しているけれど、ホラー系の撮影??」と声をかけられました(笑)》と西村が撮影時を振り返るだけあって、仕上がった映像にもばっちりホラーテイストは漂っていた。

 この「とろりんっ♪」とした天然ボケの下に見え隠れする謎の不気味さが、なんといっても西村の魅力だ。11年前に期間限定のダークサイド・ブログ「ブログってなんですか?」をつづっていた彼女のことが思い出されて感慨深い。今後も西村の独特なセンスを投入した“MV”をじゃんじゃんアップしてほしいものだ。

 ……さあ、いかがだったでしょうか。出来心で実写版映画『デビルマン』を見ちまったときに味わう「は〜時間無駄にした! わかってたけど!」感をお届けできていたら幸いです。来年もこうした“味”な芥ニュースを味わえる年であることを祈りつつ……。

【注釈】
※文中《 》内は本人による文章ママ

佃野デボラ(ライター)

ライター。くだらないこと、バカバカしい事象とがっぷり四つに組み、掘り下げ、雑誌やWebに執筆。生涯帰宅部。

最終更新:2020/12/31 18:00
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