コラム
知られざる女子刑務所ライフ107

小学校校長もシャブで捕まる時代! 元女囚が振り返る「2020年薬物&刑務所の大事件」3選

2020/12/27 16:00
中野瑠美改め瑠壬(作家)

 第2位(?)は、やっぱりコロナ問題ですね。獄中(なか)にも、クスリ(違法薬物)の密売にも、影響が出ています。ムショや拘置所は面会ができひんし、密すぎて裁判まで起こっています。

 獄中は閉鎖的と思われるかもしれませんが、食料や差し入れ屋の納品とか郵便屋さんとか、たくさん人が出入りしますから、ウイルスは防げません。今も時々感染がニュースになってますが、検査してないだけで、ホンマはもっといるのと違いますかね。

 ちなみに獄中でも、住民基本台帳に登録があれば、あの10万円(特別定額給付金)はもらえてました。ヤクザや死刑囚にもあげるなんてもったいないと思われるかもしれませんが、日本人全員を「あげてもいい人」「いけない人」に仕分けしてたら、それだけで来年までかかっちゃいますから。

 コロナはクスリにも影響していて、覚醒剤はけっこう値上がりしているようです。まあ、瑠美的にはコロナのせいにした便乗値上げと違うかなと思っています(笑)。たしかに飛行機や船が動かないので密輸は難しくなってはいますが、実はいろんなルートで入ってきてるんです。

 タバコも値上がりしたし、この機会にやめたらええと思いますが、瑠美もタバコは吸っちゃいます。アカンと思うと、よけいに吸いたくなるんです。覚醒剤も同じですが、ここはやっぱり自覚するしかありません。

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