コラム
「元極妻」芳子姐さんのつぶやき94

倉敷の神戸山口組系事務所に発砲! 山口組「抗争」は激化しているのか? 12月13日「事始め」の動向は? 元極妻が考察

2020/12/06 16:00
待田芳子(作家)

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

また神戸山口組系事務所に発砲事件

 12月3日朝、また倉敷の神戸山口組系組織の事務所に向けて発砲がありました。事務所には人がいたようですが、死傷者はなく、この日のうちに六代目山口組傘下の弘道会系組織の関係者が出頭、逮捕されたことが報道されています。

 弘道会は司忍六代目の出身母体で、六代目山口組の中で基軸となっている組織です。そして、この倉敷市というのがポイントですかね。岡山市は、特定抗争指定暴力団に指定されている六代目山口組と神戸山口組の抗争が想定される「警戒区域」として、事務所への立ち入りはもちろん、対立組織の事務所に近づくことや、組員が「おおむね5人以上」(3〜4人ならいいってことですかね)で集まることが禁止されているのですが、倉敷は岡山から近くても「警戒区域」ではないのです。だから、発砲された事務所にも組員がいたんです。

 警察に出頭した2人のうち1人は発砲を認め、もう1人は「何も言いたくない」と言っているそうですが、今後は神戸山口組がどう出るのか注目されます。分裂からずっと神戸山口組は目立ったカエシ(報復)をしてこなかったのですが、11月には尼崎市内の弘道会系の事務所が発砲を受けるなど、だんだん「抗争激化か?」みたいな感じになってきている……のでしょうか。 

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