カルチャー
[女性誌速攻レビュー]「Domani」12・1月号

「Domani」森三中・大島美幸が2号連続登場! 「ママと呼ばないで」のイケ★ママ路線から脱却?

2020/11/23 16:00
島本有紀子(ライター)

 新型コロナの感染拡大防止に伴い、「新しい生活様式」という言葉が浸透してきましたが、今月号ではワーママ767人の回答に基づいた「これが私たちの『新生活様式』白書」なる読み物が展開されていました。

 しかし同誌ではコロナのことは念頭に置いていないアンケートを行ったようで、質問事項には「義実家に帰省する頻度は(コロナ禍ではなく、通常時)」といったものも。「お風呂のお湯を入れ替える頻度は?」「バスタオルを洗う頻度は?」「家族でキャンプに行きますか? 行ってみたい?」「NISAしてますか?」といった細々とした質問もあります。

 通常の読者のライフスタイルアンケートといった趣で、結果をグラフにまとめただけの内容。結果にも特に「Domani」らしさがあるわけでもないように見え、これは”コロナ禍での経費削減を強いられた雑誌作りの新様式”なのだろうかと考えさせられました。

登場人物が「誰?」ばかり

 最後に触れるのはファッションの企画「帰ってきた“黒スキニー”のトリセツ」です。まず「No.1黒スキニスト小林有里さんに聞きました!」とあり、「“週3ではいてます!”と言う黒スキニスト小林有里さんの伝説の黒スキニーStyleプレイバック」と題されたページが。

 Domaniモデルではないらしい「小林有里さん」とは何者なのかと思いながら読み進めても、No.1黒スキニストであり「『黒スキニーといえばこばゆり!』と編集部内でも定評」という以外の説明はありません。読者全員が「小林有里さん」を認知している前提で進められていき、戸惑います。検索してみると、人気ジュエリーデザイナーでフォロワー11万人超えのインスタグラマーとのこと。こばゆりさんを知らない=「Domani」を読む資格がないということなのかもしれないと、わずかに落ち込みます。

 こばゆりさんおススメ黒スキニーの紹介のあとは、「神スキニー4本をドマーニストがはき比べました!」のページが続きます。4人の読者モデルが同じスキニーをはき比べるというものですが、その4人がみんなスリムな体形、華やかな顔、セミロングの髪形と似ています。そしてスキニーだけではなくトップスも同じものを着用しているため、ページを間近で凝視しても4人の見分けがなかなか付かず、サイゼリヤの間違い探し状態です。はき比べる意味も正直わからないくらいに似ています。スリム体形じゃないとスキニーは着こなせないということを暗に訴えかけてくる誌面にも見え、やはり落ち込む企画でした。

島本有紀子(ライター)

女性ファッション誌ウォッチャー。ファッションページから読み物ページまでチェックし、その女性誌の特性や読者像を想像するのが趣味。サイゾーウーマンでは、「ar」(主婦と生活社)と「Domani」(小学館)レビューを担当していた。

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最終更新:2020/11/23 16:00
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