コラム
プウ美ねえさんのエプロンメモ

夫のスマホに「Tinder」らしきアプリが……! 結婚7年目の妻が抱える“不安”に、プウ美ねえさんの助言は

2020/07/31 13:30
熊田プウ助(マンガ家)
(C)熊田プウ助

家族関係、恋愛、夫婦関係、仕事、結婚、介護、人生……サイ女読者のお悩みに“プウ美ねえさん”こと熊田プウ助が、いつもそばに置いておきたい“エプロンメモ”とともに回答します。

<今回のお悩み>
「こっそり夫のスマホを確認するのも怖いです」
 プウ美ねえさん、いつも楽しく連載を読ませていただいております。結婚して7年目になる夫がいるのですが、先日夫のスマホ画面がチラッと目に入ったところ、「Tinder(ティンダー)」と思しき出会い系アプリのアイコンが見えたような見えないような……。

 こっそり夫のスマホを確認しようかと思ったものの、もし本当に出会い系アプリを使っていたらと考えると、「怖い」と怯んでしまいます。でも、「見間違いだった」と割り切ることもできず、ずっとモヤモヤしています。夫に「ティンダーとかやってるんじゃない?」と冗談っぽく聞いたら、「そんなものやるわけない」と笑いながら否定されました。それでも猜疑心は消えません。私はどうすべきかアドバイスをお願いします。(39歳、ジャーニーこいけさん)  

【プウ美ねえさんの回答】
 それは落ち着きませんね。写経とかボランティア活動とか気を紛らわせる手段はありますが、あなたに心わずらうことなく過ごしてほしいので、あえて根本的な提案をいたします。ティンダーをやるやらないはどうでもよいから、まず浮気に興味があるかどうかを聞いてごらんなさい。

 カップルの数だけ心地よい形があるものです。おたがいほかに遊び相手を持つふたり、肉体的な浮気だけなら容認するふたり、気持ちのよろめきも許さないふたり、スワッピングを楽しむふたり、そもそも3人、など、どれも当事者が納得していればよいし、途中で形態を変えてもよいのです。長く連れ添えば、むしろ変わるほうが自然でしょう。そして納得するためには自分がどうしたいかを正直に言うしかありません。話し合ってください。問題なのは「言葉にしなくても私だけを愛しているはず」という期待を勝手に押し付けることです。相手の気持ちを決めつけてはなりません。他人の気持ちは他人のものです。

 一年ごとに結婚生活を続けるかどうか、契約更新をつづけるカップルの話をきいたことがあります。とてもよいと思います。思い込みで自分や相手を縛らないし、そもそも契約の場をもつことじたい愛があるものです。結婚式のときは大勢の他人の前で誓いの言葉を交わしたのですから、ふたりだけで定期的な愛情確認をすることぐらい造作ないでしょう。街でしらないひとに「浮気しないと誓いますか?」と聞くわけではないのです。あなたも照れずにお聞きなさい。契約不履行のばあいの罰則は、離婚でも、剃髪でも、はずかしいタトゥでも、これもまたふたりで話し合って設定しましょう。

【今月のエプロンメモ】
おねえさんは恋人にこっそり浮気をされるのは大嫌いですが、だれかを招いて3Pするのは大好きです。欲望をあらわにしている顔を見るのはいとおしく、その顔を堂々と見せてくれることにも心がやすらぎます。また、いつもとちがう角度からの姿を見るのもオツなものです。

<お悩み大募集>
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熊田プウ助(マンガ家)

1969年生まれ、ゲイ漫画家。『ホモ漫画家、ストリッパーになる』(実業之日本社)、『世界一周ホモのたび 狂』(ぶんか社)など著書多数。

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Twitter:@kumadapoohsuke

最終更新:2020/07/31 13:36
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