オンナ万引きGメン日誌

レジ袋有料化で万引き多発中! 「1枚5円」を絶対に払いたくない老婆との不毛すぎる戦い

2020/07/26 16:00
澄江(すみえ)
写真ACからの写真

 こんにちは、保安員の澄江です。

 前回の記事でもご紹介いたしましたが、7月に入ってから、レジ袋の有料化に伴うトラブルや不正行為が各店で散見されます。特に、お客さん自身が精算手続きの全てを行うフルセルフレジにおける不正行為の発生率は顕著で、設置店舗に入れば必ず一度は目にする光景となりました。最初に通さなければならないはずの有料レジ袋を、レジに通すことなくセットし、そのまま持ち去っていく人が多いのです。たった3〜5円の話ですが、いままで無料で入手できたモノを買わなければならないとなると、どこか損をした気持ちになってしまうのでしょう。毎回のこととなれば、その負担も確かに気になってきますが、エコバッグを持参すれば済む話なので同情はできません。今回は、どうしてもレジ袋代金を支払いたくない常連客との、不毛な戦いについてお話ししたいと思います。

 当日の現場は、関東近県の某駅前にあるショッピングセンターK。昨年に契約をいただいたクライアント様で、今までの傾向からすれば、主に高齢者の犯行が目立つ現場です。レジ袋が有料化されて以降、S,M,Lと3種類のサイズに分かれたレジ袋専用の陳列棚がレジ手前に新設され、精算直前に棚から取れるようになりました。特に目立つ不審者を見つけられないまま勤務終盤を迎えたところ、入店直後にLサイズのレジ袋(5円)を手に取り、それをカゴに入れて買い回り始めた70代と思しき女性が目につきます。全身黒づくめの服装で、黒いチューリップハットを目深に被り、白いマスクと無駄に大きく見開いた二つの目が不気味で印象的な、どことなく面倒くさそうな感じのする老婆です。

(あの袋に直接入れて、そのまま出るつもりなのかしら)

 自分の直感を信じて追尾すれば、そのまま店の死角通路である雑貨売場に向かった黒い老婆は、人気のないことを確認すると、レジ袋をくしゃくしゃに丸めて自分のバッグに隠しました。それから、野菜や刺身、納豆、牛乳などをカゴに入れた黒い老婆は、特に不審な様子を見せることなくレジに向かいます。ソーシャルディスタンスが反映された列に並び、自分の順番を迎えてレジ台にカゴを置いた黒い老婆に、レジ担当の店員さんが声をかけました。

「いらっしゃいませ。袋は、ありますか?」
「うん、大丈夫」

 レジ前にあるガムを選ぶフリをしながら、その言葉をしっかりと聞き取った私は、黒い老婆から目を離さないまま、たまたまそばで品出しをしていた俳優の濱田岳さんを肥満児にしたような雰囲気を持つ店長に判断を仰ぎます。

「おつかれさまです。あの方が、Lサイズのレジ袋を隠すところを見ましたけど、捕捉しますか?」
「あの人、よく見るお客さんだなあ。続くと困るから、優しく注意してもらえる? 今日の分は、払ってもらわなくてもいいから」

 たった5円のこととはいえ、毎日やられてしまうのは困る。店長の気持ちを察した私は、黒い老婆が精算を終えるのを待ち、未精算のレジ袋に商品を詰めて外に出たところで声をかけました。

新品本/万引き老人 「貧困」と「孤独」が支配する絶望老後 伊東ゆう/著
黒い老婆、まさに命がけだね

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