コラム
【連載】現役コスプレイヤーが“業界の闇”ぶっちゃけます。

コスプレ業界にはびこる「性犯罪」の実態――“トイレ盗撮”された人気コスプレイヤーの悲痛な思い

2020/03/21 18:00
椎名蜜(ライター)

 Bさんのような“エロキモカメコ”の中には、右も左もわからない中学生コスプレイヤーにエロいポーズを求めて無理やり撮影をしたり、撮影会を主催してスタジオのトイレや更衣室を盗撮したり、イベント後に居酒屋で打ち上げをしたあと、酒に酔わせたコスプレイヤーをラブホに連れ込んで強姦するなど、犯罪を犯す人もチラホラいます。

 「撮影会スタジオでトイレ盗撮」を実行し逮捕された人が、過去に私も写真集の撮影をお願いした人だと知った時は、衝撃が走りました。もちろん私もそのスタジオを利用していたので、トイレを盗撮されていたんじゃないかと思うと、本当にショックです。

 彼が撮影した写真は、レタッチをしなくても透明感のあるキレイな仕上がりだったので、私はその“写真”がすごく好きでした。しかし、この一件があったことで、自分が置かれている世界の異常さを思い知ることになりました。もちろん、純粋にコスプレが好き、作品が好き、撮影が好きで良い写真を撮りたいというカメコさんもいますので、“エロキモカメコ”のせいで真面目なカメコさんが誤解されないよう願うばかりです。

 ひとくちに「カメコ」といっても、さまざまな人がいることを学びました。地下アイドルストーカー刺傷事件、秋葉原耳かき店員殺人事件は、いずれも男性から見て「身近で気軽に会える手の届きそうな女性」が、深刻な被害に遭っています。“エロキモカメコ”には、コスプレイヤーも同じように見えているでしょう。

 犯罪に巻き込まれてからでは遅いですから、コスプレイヤーさんや、これからコスプレイヤーになろうと思っている人たちには、“エロキモカメコ”のうまい言葉にだまされず、何よりも「自分の身を守る行動」をしてほしいと思います。

椎名蜜(ライター)

元グラドル・現役40代レイヤー。現在は過去の面影もなく、ぽっちゃり系。ひっそりとコスプレイベントに参加するも、ウェブ上では活動自体非公開。過去を振り返ってみて、フォロワーもファンも誰もいなくなったけど、今のほうが幸せ。

最終更新:2020/03/21 18:00
アクセスランキング

今週のTLコミックベスト5

  1. 塩対応な私の旦那様はハイスペックな幼馴染!?~トロトロに甘やかされて開発される体~
  2. 交際ゼロ日で嫁いだ先は年収5千万円のスパダリ農家~20歳、処女を弄ぶ優しい指先~
  3. お花屋さんは元ヤクザ~閉店後の店内で甘く蕩ける~
  4. 体育会系幼馴染は世界一の溺愛男子~全人類の好感度がある日見えたリケジョの私~
  5. 淫魔上司は不器用な溺愛男子~インキュバスが魅せる激甘淫夢は人外の快感~
提供:ラブチュコラ
オススメ記事
サイゾーウーマンとは
会社概要
個人情報保護方針
採用情報
月別記事一覧
著者一覧
記事・広告へのお問い合わせ
プレスリリース掲載について
株式会社サイゾー運営サイト